ミャンマーとの国境の街アンカーン


 

 

私がファーンの街に滞在していた時に、
バイクを借り奥様を乗せて

ミャンマーとの国境の街アンカーンへ出かけてみた。

 

 

1時間位走ると、

ドイ・アンカーンの山並みが見えてきた。

 

タイ最北部の山岳地帯であるドイ・アンカーン
標高は1.300m
周辺には、山岳少数民族の村が無数にある。

 

 

以前は違法となっている、

アヘンなどを栽培して生活していた。

 

タイ王室支援プロジェクトにより、

花や果物や高原野菜の有機栽培が行われ、
新たな収入源に切り替えられた。

 

 

このエリアには王室プロジェクトによる

広大な花の庭園が造られ桜も見る事が出来る。

 

山岳少数民族の集落の村を通り過ぎ、

更に奥へ進むとノーレーの村が見えてきた。

 

 

 

怪しげなゲートが見え緊張感が高まる。

タイ陸軍の兵士らしき者が私を見ている。

 

奥様がバイクから降りて何かしゃべっている。

 

ゲートは半開き状態のまま、

そのまま通過しても大丈夫との事で

バイクで坂道を上って行った。

 

 

 

少し安心した。

銃を携帯している兵士を見ると心臓が高鳴る。

 

一般観光用の軍事境界施設であるため、

時間内は自由に出入りできるらしい。

 

施設の入り口にバイクを止め中を見て廻った。

 

 

 

国境沿いには有刺鉄線が張り巡らされ、

敵の砲撃から身を守るための

塹壕が掘られトーチが建てられている。

 

   

 

 

有刺鉄線と並行して、

竹やりの壁も防備されての二段構え、

やぐらで組んだ監視塔もある。

 

 

 

 

 

まるで、映画のセットと

思わせるような光景だが本物の国境である。

 

日本人の私にはテレビや映画でしか見たことがない。

 

 

展望台から向かいの山並みを見ていると

尾根伝いに細く道が伸びていて、

ミャンマーの国境警備隊の基地へと続いている。

 

 

有刺鉄線のみが国境で

石を投げるとミャンマーに落ちていく(笑)

 

国境を挟んでお互いが

緊張状態であるかと言えば全く無いに等しい。

 

特に監視している様子もない平和な国境の基地である。

 

一通り見たところで、帰ろうと出口に向かった。

 

すると、出口の右側に像が立っていて

無数の軍鶏達の置物がある。

 

 

「あれっ?」

と思い近寄ってみて驚いた。

 

 

なんとアユタヤの英雄「ナレースワン」が居るではないか・・・

 

 

 

そういえば、

この山岳地帯のタイ系シャン族を助けるために

ミャンマーに向かったと本に書いてあった。

 

ただ、本ではチェンマイの北部としか書かれてなく、

そこで病に倒れた事になっている。

 

まさかこのアンカーンの地だったとは思いもよらなかった。

 

早速、手を合わせ挨拶をした。

 

 

私の中では国境を見たことよりも、

ナレースワンを見たことの方が驚きであった。

 


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