アユタヤを守った9人の戦士その名は「バーンラチャン」


 

 

バンコクから北へ140㎞、

アユタヤの上にあるシンブリー県にバーンラチャン郡がある。

 

 

 

 

少し南に下った場所にカーイバーンラチャンがある。

 

ここは、

「バーンラチャンの戦い」で有名な激戦地区だった。

 

1765年ビルマ(現ミャンマー)軍が、

圧倒的な数でアユタヤに侵攻してきた。

 

当時、アユタヤ王朝にとって

バーンラチャン村はビルマ軍の侵攻を防ぐ大事な村。

 

しかし、十分な武器や援軍を送ることが出来なかった。

 

村人たちは自ら奮起して村を守ろうと、

若者9人がビルマ軍に立ち向かい

果敢に戦い侵攻を防いだ。

 

8回にも及ぶ侵攻を食い止め、

5カ月もの期間を耐え抜いた。

 

 

ビルマ軍の攻撃は日を追うごとに激しさを増し、

武器が乏しかった村では、

今のままでは持ちこたえる事が出来ないと判断した。

 

その結果みんなで代表を決め、

意を決してアユタヤ王朝に直談判した。

 

アユタヤ王朝の返答次第で、

村の存続が危ぶまれる危険な状況だった。

代表にすべてを賭けた。

 

後日アユタヤ王朝から返事が届く。

 

大砲を借りる事が出来、

村人は勝利を確信した。

 

ところが、その大砲が使い物にならず激戦の末、

村は焼き払われてしまい村人全員が殺されてしまう。

 

ビルマ軍の侵攻を止められずに、

アユタヤは陥落してしまう。

 

 

 

1767年4月、

アユタヤ王朝は400年の歴史に幕を閉じた。

 

タイの国歌では、バーンラチャンを讃えている。

国のために死を恐れずに、

命で国を守ったバーンラチャン。

 

その勇敢さと功績を称え、

バーンラチャン記念の碑が建てられている。

 

 

 

2000年に映画化され、

2015年にはタイのテレビドラマで放映されている。

 

最後の場面では、

目を覆いたくなるシーンが数多く出てきて、

涙がこみあげてくる。

 

 

興味のある方は、

ユーチューブで「バーンラチャン」と検索すると、

映画やドラマが見られる。

 

 

ただし、タイ語でしか放映されていない。

 

 


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