結婚祝いにもらったタイのプラクルアン

 

 

タイの人達は必ず持っているプラクルアン。

このプラクルアンは、

日本でいうお守りと同じ。

 

仏陀や高僧の姿をかたどった護符で、
ネックレスにして首から下げる

小型の形状をしているものが多い。

 

 

金属や粘土を焼いたものや、

貝の粉に薬草を混ぜたもので作られている。

 

 

 

偽物はセラミックで作られているのですぐに見分けがつく。

 

このプラクルアンには、

多数のマニアが世界各国にいて、

コレクションや投資の対象にもなっている。

 

 

年代物や高僧の物、

特に高僧の頭髪や遺骨などが混じっている物には、

数百万で取引されるものもある。

 

ただし、

歴史的価値のあるものは国外持ち出し禁止になっている。

と言っても、一般人には出回らない。

 

本来は、

お寺にお布施をすることでプラクルアンを借り、

願い事を祈願するようになっていた。

 

 

時代と共に、

お寺の修繕費や維持費などの収入源に、

プラクルアン一つひとつに祈祷を施し厄除けや商売繁盛、

あるいは交通安全などのお守りとして販売している。

 

 

 

 

私がタイのサコンナコーンで結婚式を挙げた時、

奥様の弟が結婚祝いに、

プラクルアンをプレゼントしてくれた。

 

 

永遠に幸でありますようにと、

お寺のお坊さんに祈願してもらったらしい。

 

私はいつも大事に首からぶら下げていたのだが、

ある日ネックレスから外れて落ちてしまった。

 

その際、表面のカバーが割れてしまった。
それでも接着剤で補修して使っていた。

 

翌年、タイの実家へ行った際に、

修理してくれる店を教えてもらって行ってみることにした。

 

奥様の通訳で、

プラクルアンのカバーの交換をお願いした。

 

安いものから高いものまであったが、

私は普通のアクリルのカバーでお願いした。

 

30分で出来ると言われ、

興味があったので見ていた。

 

タイ人は手先が器用と言われる通り、

丁寧に作業を進めていく。
お洒落にカットしてもらい仕上がった。

 

これでなんと200バーツ(約700円)と驚きの安さ、

店の人も感じが良かったので、

チップ込みで300バーツ(1000円)支払ってきた。

 

 

  

 

いまでも大事に持っている私のプラクルアン、
今まで何度か守られていると感じたことがある。

 

不思議な力が、

このプラクルアンには宿っている事だろう。

 

奥様の話によると、

プラクルアンを持っているだけでは効力はないという。

 

お寺に行き、

祈願成熟を祈祷してもらわなければ、

プラクルアンはただのペンダントになってしまう。

 

 

 

日本の神社とかでも同じで、

自分の名前、住所、年齢、祈願事を伝えて、

初めて言霊がプラクルアンに宿り、

効力を発揮すると言われる。

 

 

信じるか、信じないかは自分の気持ち次第だろう。

 

PS
興味のある方はここからメールをいただければ、

タイにいる親戚に頼むことができる。
ただし、送料の問題で数がまとまらなければ発送はしない。
先ずは、生年月日で自分の神様を知ることから始めよう。

 


仏教の聖地 ワット・プラタート・パノム

 

 

 

バンコクから北東へ740㎞。

ナコーンパノムの市街地から

約50㎞のタートパノムの小さい街に、
イサーン(東北地方)最大の仏教の聖地

ワット・プラタート・パノムがそびえ立つ。

 

 

 

 

正式名は、
ワット・プラタート・パノム・ウォラマハーウィハーン
高さ約54mの巨大な仏塔。

 

 

純白と金色が輝く
エレガントな印象の強い美しい寺院でもある。

 

紀元前535年頃に、

クメール遺跡と同じ建築様式で建てられている。

 

ここには、

仏陀の胸骨が収められている仏舎利がある。

 

 

日曜日の守護仏塔でもあり、

干支の申年の守護寺院でもある。

 

寺院の周辺には多くの屋台が立ち並び

平日でも賑わいを見せている。

 

特に1月27日から2月4日の9日間、

ガンダーというお祭りが開かれタイ国内はもちろん、
隣のラオスからも参拝者が多勢訪れ

朝から晩まで大変混みあっている。

 

 

仏塔の周囲を歩いて参拝する習わしがあり、
参拝者はお参りセットを持って、

タイルで敷き詰められた通路を

時計回りに3周しなければならない。

 

各正面(4カ所)では、立ち止まってお祈りをする。

 

1周ゆっくり歩いても2~3分でまわることができる。

 

最後に、仏塔脇にある参拝場所で

花を添えて線香に火をつけてお祈りする。

 

 

私が訪れたのは、

夕暮れ時で屋台も店じまいの最中で人もまばらだった。

 

 


 

 

来たからにはお祈りをしようと、
お参りセットを買い仏塔の周囲は歩かず

参拝場所にてお祈りした。

 

仏塔の前には黄金の仏像が立ち並び、
その近くには巨大な仏陀の頭部の石像がある。

 

 

 

周りには十二支の石像も置いてある。
私の干支は亥だが、タイでは豚になっていた(小笑)

 

 

そして、なんと三猿がいるではないか(笑)

 

 

 

日光東照宮のパクリ?

かと思ったが、
起源は古く、古代エジプトやアンコールワットにも見られ、
シルクロードを伝い中国を経由して日本に伝わった説がある。

 

 

寺院でのお参りも終わり、

近くの屋台で籠の鳥を250バーツ(875円)で買った。

 

そして、籠の中から鳥1羽を逃がしてやる。

 

実は、タンブンと言われる仏教の教えである。

生き物を逃がしてやる事で徳を積むことになる。

はたして徳は積まれたのだろうか・・・・?

 

 

毎年10月には、

ラム・プー・タイ(舞部奉納祭)が催される。

 

今度は、早い時間にゆっくり来て観てみたい。

 


自分の生まれた曜日に神様がいる

 

 

初めてタイに行き、

サコンナコーンのお寺に行ったとき、

9体の神様が並んでいた。

 

あまり気にしなかったのだが、

チェンマイに行ったとき寺院巡りをしていた時も、

9体の神様が並んでいた。

 

 

すると奥様から「自分の生まれた曜日は?」と聞かれた。

 

当然分かるわけがない。

 

すると、

「タイの人はみんな自分の生まれた曜日を分かっていて

その生まれた曜日の神様を大切にする習慣があるのだよ」と

言われた。

 

早速私の生まれた曜日を調べてもらったところ、

月曜日である事が判明。

 

9体の神様は全部曜日の神様だった。

 

 

インドの古代宗教バラモン教の占星術に基ずく

9人の神様が起源とされている。

 

 

9人の神様が仏教の伝来と共に9体の仏陀に変化した。

 

そのうちの8体が曜日の仏陀に、

残り1体が毎日の仏陀になっている。

 

1週間に割り振りするため、

丁度真ん中の水曜日を昼と夜に分け2体の仏陀がいる。

 

 

左から順に説明しよう

 

日曜日

仏陀が菩提樹の下で7日間の瞑想を行った時の姿
曜日の色は赤

 

月曜日

昔、川沿いに二つの国があり

飢餓や日照りによる水不足をめぐり争いを始めたため、

仏陀が右手を差し出して飢餓と日照りによる水不足を治め、

二つの国に和平をもたらした姿。
曜日の色は黄色

 

 

私の生まれた曜日の仏陀

大切にしている

 

火曜日
仏陀が入滅したとき(悟りを開いたとき)の姿
曜日の色はピンク

 

水曜日(6時~18時)
仏陀がお布施をもらう姿
曜日の色は緑

 

水曜日(18時~翌6時)
仏教の教えに誰も耳を傾けなった頃、

森の動物たちに語りかけ説法している姿
曜日の色は黒

 

木曜日
仏陀が瞑想から覚めて悟りを開いた姿
曜日の色はオレンジ

 

金曜日
仏陀が悟りを開きこれから人々に説法へと赴く前の姿
曜日の色は青

 

土曜日
仏陀が7日間の瞑想に入っているとき

雨嵐から菩提樹の葉が竜(ドラゴン)と

蛇(ナーガ)に変身して仏陀の身を守っている姿
曜日の色は紫

 

毎日
魔王マーラに勝利したときの姿
色は金色

 

日本にはないタイの曜日の神様

そして、タイの人達は自分の曜日の神様をはじめ、

色や方角、守護動物などを信じ深く信仰している。

 


バンコクのエラワン廟はスーパーパワースポット

 

 

バンコクのサイアムエリアにホテルを予約した。

 

何故かというとこのエリアに、

スーパーパワースポットがあるからだ。

 

このホテルから歩いて行ける距離に

バンコクグランドハイアットエラワンホテルがある。

 

 

その前の広場に「エラワン廟」が祀られている。

 

 

953年にこのエラワンホテルの建設工事が始まったが、
当時、事故が多発して工事が中々進まなかった。

 

占星術師に占ってもらったところ、

ヒンドゥー教のブラフマー(ヒンドゥー教の三最高神の一人)

を祀るように勧められた。

 

それが顔が四面のプラ・プロム(エラワン廟)である。

 

その後、工事が順調に進み無事ホテルが完成した。

 

 

それ以降願いが叶う神様と人伝に口コミがひろがり、

今も絶え間なく多くの人が願い事を叶えてもらいに訪れる。

 

この場所は、

2015年8月17日に連続テロ事件のあった現場でもある。

 

私達は朝9時にホテルを後に、

エラワン廟を目指して歩いて行った。

 

まだ参拝者は少なく、

私の奥様にマナーとルールを教わっていた。

 

 

するとテレビカメラとマイクを持った人達が、

私達のところに近寄ってきて奥様に色々質問をしている。

 

私が日本人だと判ると、

私にマイクを向けてきたが私にタイ語は通じない。

 

奥様の通訳で質問に答えて行った。

 

 

どうやら、

コロナウィルスの流行が世界的に見え始めてきた頃で、

日本は大丈夫ですか?
今、日本では何人くらいの感染者がいますか?

どのような対策をしてますか?など
私の知っている範囲で答えた。

 

 

インタビューも終わり、

願い事を叶えてもらうため広場の中にある売店で

花、ろうそく、線香を4セット買った。

 

正面入り口から時計まわりで4カ所に願い事をかけていく。

 

私は帽子を脱いで膝をついて座り、

花、ろうそく、線香を供え四面それぞれに一礼してから、

詳しく願い事を唱えて行った。

 

 

 

 

 

奥様から言われたことは、

住所、名前、年齢、生年月日、

いつまでに、なにを、どうしてほしいか、
そして、願いが叶ったら必ずお礼に訪れる約束と

献上品名を必ず言う事だ。

 

 

一通り終わった頃、右側のステージで踊りが始まった。

 

願いが叶った人達は踊りを奉納する習慣がある。

 

 

ステージの前列には

願いが叶った家族たちが手を合わせ座っている。

 

「やっぱり、願いが叶う」と確信した。

 

 

私もいつかはお礼に来なければならないと、

密かに思ってみた。

 

余談だが、この後、

ドンムアン空港からサコンナコーンへ向かった。

 

かなり強い風が吹いていて、

飛行機はかなり揺れたが無事サコンナコーン空港に到着。

 

実家のあるムアンへ着くなり

「テレビ見たよ」と言われた。

 

どうやら、全国版のニュースで

私達のエラワン廟でのインタビューが流れたらしい。

これは、もしかして、願いが叶う前触れなのか・・・・・?

 


タイのお寺は9カ所参拝しよう

 

「9」はタイのラッキーナンバー

 

タイに来て願いを叶えるためには、

9カ所のお寺を訪ねなければならない。

 

「何故?」と尋ねると
タイで9は大事な数字でパワーがあると言われた。

 

日本では「7」がラッキーナンバーであるが
タイでは「9」が縁起が良い数字とされている。

 

さっそく9カ所のお寺を訪ねてみた。

 

 

①ワット・カオシーチャン

 

 

パタヤから南に23㎞、

車で45分くらいの所に自然に囲まれた静かな場所に

あまり観光客がいないカオ・シーチャン大仏壁画がある。

 

 

崖っぷちに、金色でかたどられた巨大な仏像
大仏の高さは約160m

正面に石碑の文字盤があり、
ろうそくと線香と花を添える。

 

文字盤の上に硬貨を置いてからお祈りする。

 

この大仏は私の生まれた
月曜日の神様にもなっている。

 

 

 

②ワット・ロンクン

 

 

 

チェンマイから北東へ200㎞、
チュンラーイの街より14㎞手前にある。

美しすぎる純白の寺院、
別名「ホワイト・テンプル」(白龍寺)

 

 

仏教の祖、仏陀の清浄さ、

影を作らない仏の光が宇宙いっぱいに広がり

すべての人に平等に降り注ぐイメージで建築されている。

 

私の奥様のお兄さんが住んでいる

ファンの街から車で1時間ちょっとの場所、

車から降りた瞬間真っ白く輝く寺院が飛び込んでくる。

 

すべてが白で異様な雰囲気に包まれている。

 

 

 

寺院に近づくとおびただしく伸びる無数の手、

その上に輪廻転生の橋が架けてあり
そこを歩いて本堂へと入る。

 

私は金色のお札を買い、

願い事を書いて木にぶら下げて来た。

 

 

③ワット・タートーン

 

 

 

私の奥様のお兄さんが住んでいるファンの街は、

チェンマイから北へ150㎞、

バスで3時間半の場所にある。

 

お兄さんの家に1週間ほど滞在したときに、

お兄さんからバイクを借りて

奥様と二人乗りでメ―アイの街まで行ってみた。

 

チェンマイの最北端、

メ―アイの街の山の頂に佇む。

 

 

下の参道から山頂にかけて9つのエリアに分かれていて、

各エリアに巨大仏が配されている。

 

お寺の門から山頂までは3㎞
バイクで上って行き一つひとつ見て廻った。

 

 

山頂の展望台から見る景色は360度

視界を遮るものがなく絶景である。

 

眼下には、コック川が流れている。

 

 

④ワット・ファン

 

ファンの街の中にある。
この街で1週間お世話になるので挨拶を兼ねて訪ねてみた。

 

※画像はありません

 

 

⑤ワット・チェディルアン

 

 

チェンマイの旧市街地に、

四方を堀と城壁跡で囲まれた中央に建つ巨大廃墟寺院。

 

 

高さは約60m
神様の使いのゾウが仏塔を支えている。

 

本堂の入り口の階段の両脇に

「ナーガ」蛇神が見守っている。

 

 

本堂の中はきらびやかな柱が列をなして並んでいる。

 

       

 

チェンマイに滞在したとき、
奥様の古い知り合いのおじいちゃんに
ガイドを頼んで連れて行ってもらった。

 

チェンマイで最初に行った寺院でもある。

 

 

⑥ワット・ローイ・クロッ


 

 

 

ワット・チェン・マンに行きたかったのだが、
ガイドのじいちゃんに
「最初に厄を落として行きなさい」

と言われ立ち寄ることになった。

 

 

このお寺はチェンマイでも有名な厄落としのお寺、

車の厄払いも行われる。

 

タイ語でローイは流す、クロッは運がない、悲運、不運など。

 

 

⑦ワット・ドゥアン・ディー

 

  

 

 

次は「良い運をもらってから行きなさい」

と言われ連れていかれた。

 

タイ語でドゥアンは運 ディーは良い
良い運をもらうお寺。

 

 

⑧ワット・チェン・マン

 

     

 

 

 

チェンマイの最強スポット

15頭のゾウが金色の塔を支えている。

 

ゾウは幸福のシンボルとされている。

 

本堂には、2体の秘仏が収められている。

 

 

ひとつは、

「水晶の仏像」(プラ・セータン・カマ二イー)

雨を降らせる神様。

 

もう一つは「大理石の仏像」(プラ・シーラー・カオ)

 

 

 

⑨ワット・プラタード・ドイ・ステープ

 

 

ステープ山の山頂1080m地点にあるため、

306段の階段を登って行くか、

ロープウェイでしか行けない。

 

私は奥様と306段を選んだ。

 

苦労して登った方がご利益が大きいと思ったからだ。

 

高さ22mの黄金の仏舎利

 

      

 

タイではめずらしい

エメラルドの仏(プラ・ケーオモーラコット)を見ることができた。

 

 

 

 

仏像の中でも特に霊験があると言われ参拝者が絶えない。

 

山頂からの眺望は最高で桜の木も植えてある。

 

これで9つの神様を廻った事になるが、

願いは叶うのか?楽しみである。

 


タイ最強のパワースポット「カオ・キッチャクート」

 

願いが叶う場所

 

私がパタヤに滞在しているときに、

奥様と二人で行く事になった。

 

パタヤからロットゥーに乗り南東へ160㎞、

約3時間の移動でチャンタブリーを目指す。

 

標高1000mの聖なる山に、

カオ・キッチャクート国立公園がある。

 

その山頂に、

巨大岩(仏足石)と仏陀の足跡が祀られている。

 

 

参拝するために、

多くの仏教徒や観光客が訪れる信仰ある山で、

天国の扉に近づく事が出来ると言われている。

 

ただし、いつでも行けるわけではなく

1年の中で2カ月間しか行けない。

 

 

私がいったのは2月、

この年は、1月末から3月までの開催で
グッドタイミングだった。

 

国立公園のため、
一般車両は乗り入れ禁止になっている。

 

そのため山を登っていくには、

乗り合いピックアップしかない。

 

一人50バーツを払い
ピックアップの荷台に乗り込む。

 

 

乗り場は2カ所あり、

一つはワットカティンから出発する、

登山口まで1回で行けるコースと

ワットプルアンから出発して、

中間で乗り継ぎをして
登山口まで乗っていくコースがある。

 

 

 

 

私が乗ったのは乗り継ぎするコース、

いざ出発。

 

お土産売り場の屋台が並ぶ道を抜け、

民家のある通りに出たら渋滞で動かない。

 

待てども待てども動く気配がない。

 

ピックアップから降りて、

前の方に様子を見に行ったら人だかりができている。

 

 

よくよく見ると、
地元の住人と運転手がもめている。

 

奥様に訳してもらうと、

「自分たちが普段使う道を一言もなく、

勝手に使うとはどういうことだ、この道は使わせない」
と地元の住民達がストライキを起こしている。

 

 

困ったもんだ。

 

山開きの予定は、
旧正月の新月から万仏節の新月まで、

さらに雨季に入る前の乾季に行われる。

 

そのため急に山開きの日取りが決まり、

近所の住人にまで告知されない。

 

最後はピックアップの元締めが

お金を払う事で解決したらしい。

 

どの国も最後はやっぱりお金である。

 

約1時間半遅れの再出発だ。

 

少し走ると国立公園の入り口になりゲートがある。

ここで入場料を支払う。

 

タイ人20バーツ、外国人100バーツ

当然私はタイ人として入場(笑)

 

 

 

赤土のダートを、
4WDのピックアップはぐんぐん上って行く。

 

荷台に乗っている私達は、

必死につかまりながらスリルを味わう。

油断していると振り落とされる勢いだ。

 

15分くらいで中間地点に到着、

間髪入れずに、
空いているピックアップを探して乗り込む。

 

 

また50バーツ支払い登山口まで移動、

更に勾配がきつくなりダートがくねり始めた。

 

右へ左へ体を揺らしながらやっと登山口に到着した。

 

 

 

本番はこれからである。

登山口から階段を登り歩いていく。

 

途中様々な神様が祀られていて、
その度に手を合わせる。

 

 

 

目指す仏陀の足跡と巨大岩は遥か遠い。

 

いくつもの階段を登り、

沢山の神様を見ながら1時間半、

ようやく開けた場所にたどり着いた。

 

 

タイ語で

ローイプラプッタバ(視界が開けた場所)

と呼ばれるところ、

そこのあちらこちらに巨大岩がたたずんでいる。

 

 

    

 

 

更に進むと沢山の人だかり。

 

四角いプールのようなところに、

黄色い花びらが中にいっぱい散りばめられている。

 

 

その中にお金を入れて祈りを捧げている。

 

仏陀の足跡

 

 

 

私も人込みをかき分けながら、

奥様と二人でお布施をしてお祈りした。

 

その谷側に巨大岩の仏足石がある。

土足厳禁なため、

裸足になり恐る恐る巨大岩に近づいて行く。

 

 

 

 

金箔を張り付け、

ろうそくをたて火をつけようと頑張ったが、

風があるため火が着かないので諦め、
手を合わせながら願いを込めた。

 

写真を撮ろうとカメラを構えた瞬間、

バランスを崩し崖下目指し滑ってしまった。

 

 

「あ~」

幸い大事に至らなかったが、

カメラが傷だらけ、

手のひらも少し擦りむいてしまった。

 

ここは、本当に最大限の注意が必要である。

 

すべてが自然の中なので、

手摺りや防御ネットなどないところ。

 

下手すれば大けがにつながる命がけの場所でもある。

 

それでも参拝者は期間中後を絶たない。
時間や日にちによっては大混雑になるらしい。

 

 

 

パー・デーン

 

 

 

巨大岩をあとに、
帰路へ向かうと赤文字の案内に出会う。

 

パーデーンと書いてある。

 

 

奥様に聞くと、

赤い布にマジックで願い事を書いて

木に結び付けると願いが叶う場所。

 

アップダウンが厳しい獣道を、

1時間くらい歩いて行ったところ。

赤い聖地と呼ばれている。

 

さすがの私もかなり疲れていたのでパスした。

 

 

帰りは奥様とのんびり下りながら、
途中の店で腹ごしらえと
休憩をして登山口まで戻って行った。

 

帰りもスリル満点のピックアップに乗り、
ダートの下りを楽しみながら、

ワットプルアンの広場に到着した。

 

日本人にはあまり知られていないが、

 

タイ国内最強のパワースポット

 

行くだけでもパワーがもらえるワイルドな山だった。


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