古都アユタヤで悲しく鳴いている鳥

 

 

アユタヤの歴史は悲しい。

 

ビルマの侵攻により、
廃墟と化したアユタヤ市街。

仏像は頭部がなく、
胴体だけで着座している。

 

そんな悲しい歴史をまるで昔から見てきたような鳴き声で、

 

「ホッホゥー」
「カーワォ」
「コーエル」
「オーアォ」

 

 

聞く人により表現のしかたがまちまちだが、

実に悲しく聞こえる。

 

どこで鳴いているのだろうか?

 

鳴き声は聞こえるが姿は見えない。

 

アユタヤのジダパリゾートに滞在中、

リバーサイドのオープンデッキでビールを飲みながら、

チャオプラヤー川を眺めていた。

 

 

陽がゆっくりと暮れていく。

 

バンコクから来たのかクルーズ船が、

「コンコンコンコン」と近づいてきた。

 

大勢の観光客が
ディナーを楽しみながら川をさかのぼっていく。

 

また、バンコクへ向かうクルーズ船では、

若者たちがカラオケで盛り上がっていた。

 

私は思わず手を振ると、
向こうも答えてくれる。

 

何とも言えないひと時、

夕日が対岸のお寺に吸い込まれていく。

 

 

 

 

のどかで心地の良い最高の瞬間。

このまま、時間が止まってくれれば良いと思う。

 

 

すると、どこから聞こえてくるのか

「カーワォ、カーワォ」と悲しい鳥の声。

 

それも、絶妙なタイミング。

 

夕陽が沈もうとしている瞬間を狙って鳴いてきた。

 

私までも、黄昏れ気分で悲しくなる。

 

 

 

この鳥の正体は「ノックカーワォ」
日本名は「オニカッコウ」
全長40㎝~44㎝
インド、中国南部、東南アジアに

広く生息していて日本でも確認されている。

 

 

真っ黒でまるで日本のカラス、
メスは鳴き方が違うらしいが私は聞いたことがない。

 

 

タイ全土に生息しているので、

あちこちで鳴き声を聞く機会があると思う。

 

朝早くから鳴いていたり、
夕方になると鳴き始める。

アユタヤでは夜の9時頃まで鳴いていた。

 

私はこの鳴き声を聞くと、

チャオプラヤー川に沈む夕陽の黄昏れ場面を思い出す。

 


要注意!!タイの交通ルールは「何でもあり」

 

 

タイでは、日本の常識は通じない。

自分の身は自分で守らなければならない。

 

 

 

 

 

信号

 

 

 

 

タイの信号機はカウントダウンで判りやすい。

 

車用も歩行者用もカウントダウンされるので、
赤から青へ切り替わるタイミングが判るので、

非常に助かる。

 

 

日本も参考にしたらよいと思う。

 

正面の信号が赤でも左折できるが、
あくまでも手前に左折可の標識がある場合のみ。

 

しかしタイの人達は標識に関係なく、

みんな左折して行く。

 

当然、右方向から来る車に
気を付けなければならないが、
どちらが優先か分からない。

 

日本も同じだが慎重に運転している人と、
自分勝手に運転している人が極端に分かれている。

 

 

赤信号でも突っ込んでくる車も多い。

 

私も何度かバイクで出かけたことがあるが、

正直怖い思いを何度か経験している。

 

自分の身は自分で守る事が重要である。

 

 

 

 

 

 

 

車のスモークフィルム

 

 

 

タイの人たちはみんないい車に乗っている。

 

私から見て羨ましい。

タイの平均月収は約10万円くらい、
車は安くても180万円以上はする。

 

 

「どうしたら、買えるんだろう?」と

不思議に思う。

 

私は日本で経済的な軽に乗っているので(笑)

 

 

日本の主要メーカーは、

ほとんどがタイ国内で生産されているが
日本と同じ車種ではない。

 

見た感じ似ているがちょっと違う。

 

暑い国なので紫外線対策のための

スモークフィルムは標準的に張られているが、

なんとフロントガラスにまで貼っている。

 

そのため誰が運転しているのかわからない。
最近は、フルスモーク車が増えている。

 

 

危険極まりない、

歩行者から見ても、

表情がわからないと危ない場合もある。

 

日本では100パーセント警察に捕まるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

道路横断

 

 

 

横断歩道のある道路は普通に渡れるのだが、
ローカルに行くと横断歩道があまりない。

 

あっても信号機がない。

 

反対側に行きたい時には、

目と耳を頼りに一瞬のスキを見て渡らなければならない。

 

 

主要道路はタイの場合ほとんど80㎞で走っている。

 

遠くに見えても一瞬で近くまで来ている。

 

中央分離帯がある道路ではまず半分渡り、

様子を見て残り半分を渡る。

タイの人は道路を渡るのが上手だ(小笑)

独特のセンスを持っている。

 

 

車と歩行者の阿吽の呼吸。

よほどでない限り車はスピードを緩めない。

 

そのため、ぶつかる寸前というケースがまれにある。

 

日本では歩行者優先の考えがあるが、
タイでは、勝手に渡っている方が悪いという考えだ。

 

私もタイでは、

道路を横断するのが上手だ。

 

 

 

 

 

 

 

バイクの三人乗り

 

 

 

タイの地方に行くと

学生がオートバイに三人乗りしているのを良く見かける。

 

もちろん、ノーヘル。

 

ヘルメットの義務付けはあるが、

ちょい乗りの場合ほとんどがノーヘルだ。

 

 

おじさんもおばさんもおねえちゃんも・・・・

おじさんやおばさんたちの、

足がバイクで自転車はめったに見ない。

 

当然子供まで運転している。

まして、厳しい取り締まりもない。

 

多分、半分以上の人たちが無免許だと思う。

 

さすが「何でもあり」の国だ。

 

 


初めてのタイ旅行で役立つ豆知識

 

タイのコンビニはセブンイレブンが多い。

ドンムアン空港やスワンナプーム空港の中にもある。

 

ちょっとのどが渇いたときに、

コーヒーやお茶など飲みたくなるが、

日本と同じ感覚で買うと後悔するので気を付けよう。

 

 

 

 

缶コーヒー

 

 

 

 

 

タイの人たちはコーヒーをブラックで飲む習慣がない。

 

そのためコンビニや、

屋台で売られているコーヒーはめちゃくちゃ甘い。

 

コーヒー専門店などのスターバックスやアマゾンは、

自分好みのコーヒーが頼めるので助かるが値段が高い。

 

 

気軽にコーヒーとなると、
近くのコンビニの缶コーヒーになる。

 

 

タイの味の素社の「Birdy」
NESCAFE(ネスカフェ)
Dao(ダオ)
UCCなど、
色々なメーカーの物がそろっていて、
15バーツくらいで売られている。

 

 

どのメーカーの物もすべてが甘い。

 

ブラック無糖を探すのが大変なので、
よく注意してラベルを見て買うようにしたい。

 

 

 

 

 

お茶

 

 

 

お茶も甘い。

 

いかにも日本のお茶をイメージしたデザインで

漢字で書いてある。

静岡のお茶とか美味しいお茶とか、

おーいお茶もある。

 

初めてタイへ行き喉がかわいたので、

空港のセブンイレブンでお茶を買った。

 

パッと見て「おーいお茶」と書いてあったので、
普通のお茶だと思い飲んでみた。

 

「げぇー」

 

甘い!
なんで?

 

奥様曰く、

「タイで売られているお茶は全部甘いよ」

今後気を付けなければいけない。

 

最近は日本のお茶と、

全く変わらない味で売られている。

 

ITO ENの「おーい お茶」
OISHIの「かぶせ茶」

ノンシュガー 「Fuji茶」
これらは砂糖が入っていない。

 

30バーツ前後(約100円)で売られている。

 

 

 

 

 

 

コンビニのトイレ

 

 

 

日本では、

コンビニには必ずトイレがあるが、
タイのコンビニにはトイレがない。

 

トイレに行きたい時は、

近くの場所を教えてもらうしかない。

 

ただ有料のトイレが多い。

 

紙は別で入る前に払う。

 

だいたい5バーツくらい、

紙は3バーツ。(1バーツ3.4円)

 

 

 

 

 

野良犬

 

 

 

コンビニ前には、

必ずと言ってよいほど犬が寝そべっている。

時には2~3匹が入り口周りに陣取っている。


下手にちょっかい出すと、

襲ってくる場合があるので要注意。

やつらは野良犬で、

狂犬病を持っている可能性が高い。

あくまでも目と目を合わせないように、

知らぬふりして素通りした方が無難である。

こちらから、

ちょっかい出さない限り襲っては来ない・・・と思う。

 

 


必見!タイ旅行へ行ったら要注意

 

チップの国

 

 

日本では、馴染みのないチップ」

タイでは、チップが当たり前の習慣になっている。

 

ただし気を付けなければならないのは、
むやみやたらにチップを渡してはならない。

 

 

特にサービスの良いレストランやホテル、

マッサージ店や親切なタクシーやトゥクトゥクなど・・・

要するによくやってもらったとか、
お世話になったとか以外はチップはいらない。

 

チップはお礼の気持ちであり、

高額なチップも失礼にあたる。

 

例えばホテルに長期で滞在する場合、

毎日必ずルームサービスが入る。

 

ベットメイクや掃除、
タオル等の交換やトイレットペーパーの補充、
サービスのミネラルウォーターの補充など、
付きっきりで行ってくれる場合がある。

 

 

 

毎日顔を合わせていると、

自然に会話するようになり、
たまに穴場の店など紹介してもらったリ、
観光のポイントを教えてもらったりと親しくなっていく。

 

お世話になりましたと思えば、

チェックアウトの日にベッドの枕の下に、

そっとチップを忍ばせておく。

 

100バーツから200バーツくらいでよいと思う。

 

あくまでも気持ちです。

 

 

レストランでは専属で、

お世話してくれる人がいるが、

中には下心丸出しの人もいる。

 

その様な場合私は一銭もやらない。

 

やっぱり、最後にお世話になったと

思わなければやる必要がない。

 

よくやってくれた人には直接チップを渡す。

支払い金額の1割程度でよいと思う。

 

 

タクシーにしても、
親切によくしてもらった思えば、
おつり分はチップとして「とっておいて」と渡してくる。

 

チップの国だからと言って、

すべてにおいて渡す必要はない。

 

あくまでもお世話になった気持ちを前提に、

よくしてもらったなぁと思った時に・・・

 

 

 

 

 

 

外国人価格

 

 

 

タイの観光地やテーマパーク、
日本も同じであるが入る時は入場料が必要になる。

 

ところがタイの場合、

タイ人外国人で料金が違う。

 

タイ人30バーツ、

外国人150バーツなど分けられている。

 

 

私の場合奥様はじめ、
一緒にいるまわりの人がみんなタイ人なので、
私もタイ人として入場する。

 

いままでばれたことがない(笑)

 

タイではよく、

ナイトバザールと言って夜に出店が立ち並ぶ。

 

私がチェンマイに行った時も、
川沿いにナイトバザールが開かれていた。

 

大変な賑わいで、

大勢の人達が所せましと行きかっている。

 

ちょっと覗いてみた。

 

食べ物やお土産や服や靴、
雑貨やブランドまがい物など多種多様な店が並ぶ。

 

 

ちょっと気になる大きな壁かけ用の刺繍。

 

黒の布地に金色のゾウの刺繍、

エキゾチックな雰囲気、
値段を見たら1.500バーツ、約5.000円

 

私は買おうと思いお金を出した時、

奥様から「ちょっと待って」と、

何やらタイ語で話している。

 

そして奥様から、

「1.000バーツにしてもらった」と言われた。

 

そうです・・・!

 

この出店の値段は、

すべてが外国人(観光客)価格なのです。

 

交渉次第でいくらでも安くなるとの事。

 

タイ語が話せなくても、

プライスダウンとかゼスチャーしたり、
電卓など使って交渉する余地はあります。

 

お土産など買う時など、
是非試してみて下さい。

 


「戦場に架ける橋」で列車が止まった

 

 

タイ西部の町カンチャナブリー

この町にクウェー・ヤイ川が流れている。

澄んだきれいな川だ。

 

このクウェー川に、
「戦場に架ける橋」で有名なクウェー川鉄橋がある。

 

映画により一躍有名になり観光名所となっている。

 

鉄橋手前は「クウェー川鉄橋駅」があり、
駅前には、ホテルや食事の店やお土産屋が立ち並び、

観光客で賑わっている。

 

 

1日3往復しかしないローカル線は、
バンコクのトンブリー駅から、

ミャンマー国境近くのナムトック駅までの

210㎞を結んでいて泰緬鉄道と呼ばれている。

 

 

第二次世界大戦中、
日本の物資を運ぶために連合軍の捕虜や

現地労働者に過酷な労働を強要して、

ジャングルを切り開いて作った鉄道である。

 

数万人の尊い命が犠牲になり

「死の鉄道」

とも呼ばれている。

 

 

日本人の私としては、
少し心が痛む場所でもある。

 

このクウェー川鉄橋は、
歩いて渡る事が出来る。

 

 

両端の所々に退避場所を設けていて、

列車が来た時に退避できる。

 

私も奥様とのんびり
写真を撮りながら対岸へと歩いてみた。

 

階段を降りると、
戦時中の指令本部を再現したような所に

何故かゼロ戦が置いてある。

 

 

といってもレプリカで、

国旗もタイに変えられている。

 

その奥に大音量で、

スピーカーから音楽を流している

 

数件のお土産屋が並んでいる。

 

私は川辺に腰を下ろして

きれいなクウェー川を眺めながらたたずんでいると、

列車がやってきた。

 

 

 

上りの列車でバンコク方面に向かっている。

 

鉄橋を渡る前に一時停止する。

安全を確認してから汽笛を鳴らして動き出す。

 

もちろん最徐行で、

運転士も鉄橋の上を歩いている観光客に

注意を注ぎながら進んでいく。

 

最近はインスタ映えを狙って、

列車の正面ギリギリまで退けようとしない。

 

 

列車も何度も警告の汽笛を鳴らし近づいて行くが、
数名の観光客が立ちはだかっている。

 

次の瞬間、止まってしまった

 

2~3分止まっていただろうか?

 

運転士は窓から体を乗り出して怒鳴っている。

 

乗客たちも窓から身を乗り出しブーイングの嵐。

 

 

私も一部始終見ていたが、
自撮りしているため列車に対して背中を向け

一人が終わればまた一人ときりがない、
ぶつかる寸前まで平気で撮影している。

 

 

困ったものだ・・・・

 

再び、列車が動き出す。

 

頭にきたのか汽笛を何回も鳴らしながら、
クウェー川鉄橋駅へと向かっていった。

 

くれぐれも常識の範囲内で行動しましょう。

 


非常に便利なタイの移動手段

 

日本では移動手段といえば
バス、電車、タクシーくらいだが、
タイの移動手段は地域にもよるが豊富にある。

 

そして、値段も安く手軽に利用できる。

 

 

 

 

ロットゥー

 

 

 

ミニバンを使った乗り合いサービスで、

主に15人乗りのハイエースが多い。

 

大型の長距離バスに比べ、

値段は安いが必ずしも安全ではない。

 

運転しながら、
スマートフォンで大きな声で話したり、
自分の好きな音楽をかけたりしている。

 

 

また隣に彼女らしき女性を乗せ
コースから外れて家の近くまで送ったり、
昼時になれば事前に連絡して

途中の店に寄り昼食を買ったりと好き放題。

 

 

目的地に着くまで何回も止まる。

途中、客を乗せたり荷物だけ渡したりもする。

 

ロットゥーに乗る場合、

ターミナルのチケット売り場で事前に購入する。

 

人数がある程度揃うまで出発しない。

 

目的地に着くまでにチェックポイントがあり、

何時に通過したかのサインをする。

 

 

途中下車は事前に言っておけば降ろしてくれる。

 

多分、所定の場所以外での乗客の運賃は、

自分のふところに入るのだろう?

 

まぁ、何でもありの国なので仕方ないか・・・(笑)

 

 

 

 

 

 

 

トゥクトゥク

 

 

 

タイで有名な三輪タクシー
みんなきれいに飾っていてかっこいい。

 

タクシーより安いが運賃は様々。

長距離は基本的にしない。

 

タイの各地でトゥクトゥクのスタイルは様々である。

 

東北地方(イサーン)のナコーンパノムは、

大型バイクを改造したもので迫力がある。

 

 

 

アユタヤでは日本の昔に走っていた、
ダイハツのミゼットを4~5人乗れるように
荷台を改造してあり屋根が低い。

 

色もカラフルでかわいい、
タイの人たちは蛙の顔と呼んでいる。

 

チャーターもでき、

宿泊施設専属もおり値段もお手頃だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

バイクタクシー(モーターサイ)

 

 

 

 

 

バイクの後ろに、

ヘルメットをかぶって乗せて行ってくれる。

値段は意外と高い。

 

サコンナコーンの、

ムアンの街に行ったとき少し遅くなった。

 

ローカルのバスもなく、

トゥクトゥクもなく、ソンテウもない。

 

 

最終手段で乗ったのがバイクタクシー、
ソンテウで10バーツのところ、

なんと200バーツ取られた ( ノД`)シクシク…

 

 

あくまで手ぶらに近い状態でないと無理である。

 

荷物がある場合は利用できない。

 

 

 

 

 

ソンテゥ

 


 

小型トラックの荷台を改造して、
旅客用とした乗り合いバス。

 

地元の人たちの足になっていて各コースがあり

右回り、左回りでぐるぐる回っている。

 

 

荷台は屋根付きで、

向かい合わせに長いシートがありそこに腰掛ける。

 

屋根以外はオープンで風が気持ちよい。

 

車内?荷台にはブザーがついていて、
降りたい場合は、

ブザーを押すと止まってくれる。

 

乗りたいときは手を上げると乗せてくれる。

 

道路を歩いていると、

クラクションを鳴らして教えてくれる。

 

乗る場合は行先をはっきり言わないと、

コース外で行かない場合もある。

 

 

運賃は激安で、

10バーツか20バーツ(35円か70円)が相場。

 

いつも助手席には、
奥さんや子供が乗っている。

 

 

 

 

 

 

 

サムロー

 

 

 

イサーンでよく見かける自転車のタクシー。

 

サーㇺは数字の3

ローは車輪

 

いわゆる三輪自転車で、

後ろに屋根付きのシートが備えられている。

 

日本の人力車の自転車バージョン、
あまり遠くまでは行かない。

 

定員は2名

 

サコンナコーンの街の中から、
ソンテウのターミナルまで

2~3キロ移動してもらい20バーツ。

 

運転手はじいちゃんが多い
ご苦労様です。

 

 

 

 

 

 

バイクサーレング

 

 

 

 

バイクの横にリヤカーを改造して

2~3人くらい乗れるように作ってある。

 

屋根付きのベンチシートタイプ。

カンチャナブリーでよく見かける。

 

クウェー通りから、

クウェー川鉄橋まで乗ってみた。

 

用途はトゥクトゥクと同じだが人数制限がある。

運賃も一人50バーツ

 


食材天国の街「サコンナコーン」

 

サコンナコーンのムアンの市場

 

毎週土曜日や日曜日など、
近くの広場で市場が開かれてる。

 

中を覗いてみると、

色々な種類のハーブや野菜、そして魚介類。

海が近くないため、

魚介類は川や沼のものが多く並んでいる。

 

魚は小魚からティラピアやなまず類が、

小さいものから大きいものまで種類豊富にある。

 

 

かえるや川蟹や貝も置いてある。

貝は、田んぼの巻貝や
川にいるカラス貝のようなものなどある。

 

海の魚の鯵が売られていたが、

そのまま干して塩漬けにしており
何故か頭の後ろに包丁が入れられ、
への字になっている。

 

 

塩を落として炭火で焼いて食べると、

ほど良い塩加減でおかゆに合う。

 

食べてみて以外なのがなまず

 

日本にいる黒いやつと同じで、
腹を開いてはらわたをきれいに取り除き、
塩を振って炭火で串焼きにする。

 

 

これがまたうまい。

例えるならば日本のほっけ。

 

香ばしい味に背中にほど良く脂がのっていて絶品だ。

 

 

そのほか果物もたくさん並んでいる。

 

そのまま食べるもの、調理用のもの、

加工しなければならないものなど・・・

 

また肉はすべて、
ブロックに分けられて売られている。

 

豚の頭、前足、後ろ足、胴体という感じ、

内臓は氷の入ったバットに,

種類ごとに分けられて売られている。

 

 

牛は見かけなかった。

 

鳥も丸裸の1羽ごと、
ニワトリやアヒルや鴨

そこにニワトリの足だけ売っていたので買ってみた。

 

油でサッと炒めたのと、

炭火で焼いたものと両方食べてみた。

 

これもまたうまい。

 

独特のたれ(ナムチム)に付けて、

豚足を食べるようにむさぼりつく。

 

ビールが止まらない(笑)

 

 

 

虫を食べる食文化

 

 

市場にはあらゆる虫たちが並んでいた。

 

田んぼに昔よくいた、

タガメやゲンゴロウ、川虫やイモムシ系
セミやクワガタ、カナブンやコオロギ

 

奥様曰くセミは美味しいらしい?
油でカラッと揚げて食べる。

 

オタマジャクシもあった。

 

少し手足が出てきたくらいが美味で、
実家ではスープに入れて旨そうに食べていた。

 

私はアリと蟻の卵を食べてみた。

アリは酸っぱい、
もちろんそのままで食べた。

 

以外なのが蟻の卵、

卵焼き(カイジャオ)に入れて食べたが旨かった。

 

味そのものは表現しづらいが、

食感がよくご飯に合う。

 

 

 

川虫などはスープに野菜やハーブを入れて食べる。

 

これに欠かせないのが、

ワーイという苦いタケノコに似ている山菜

酸っぱい、苦い、辛いスープ

薬膳スープのイメージだ。

 

 

 

万能調味料ナンプラー

 

 

タイといえばナンプラーが有名である。

殆んどというくらい、

タイ料理には欠かせない調味料だ。

 

独特のにおいがあり、
日本人は苦手な人も多い。

 

 

サコンナコーンで有名な鳥焼き(ガイヤーン)

ニワトリ一羽をひらいて、
細く割った竹に針金で固定して、

開いた状態で炭火で焼いて売っている。

 

 

味付けはナンプラーが主役、

その店オリジナルの薬味が調合されたタレを、

鶏全体に染みこませている。

店からは独特の
香ばしいにおいが立ち込め食をそそる。

 

鳥焼きを注文すると、

大きな丸太を切ったまな板の上で、
中華包丁で骨ごと「パンパン」と
カットしてくれる。

 

そのままでもおいしいし、

好みのたれ(ナムチム)
に付けて食べるとさらに美味しい。

 

日本では見かけない、

鳥の腸の串焼きもあり食べてみた。

 

食感はコブクロみたいに、

コリコリしてビールにとても合う。

 

これも味付けはナンプラーが主役。

 

以前、奥様の実家で
豚の頭をご馳走してもらった。

 

耳や鼻などカットして、

頭を食べやすい大きさに切り、

ナンプラーをつけてオーブンで焼くのみ
これがまた、最高にうまい。

 

 

初めて食べたのが、豚の脳みそ

 

当然、オーブンで焼いて食べるのだが、
量はわずかしかない。

貴重な部位を御裾分けしてもらい食してみた。

 

味は、鱈の白子に似ていて、

ほんのり甘みがあり美味である。

 

 

このように、
どんな料理にも合うナンプラー

 

この魔法の調味料に、
タイの食の奥深さを感じた。


奥様の故郷「サコンナコーン」

 

850㎞の大移動

 

私の奥さんは、
タイの東北地方(イサーン)出身である。

その中のサコンナコーンという街が、
私の奥様の生まれ故郷だ。

 

日本で例えれば、
東北の仙台あたりだろうか?

 

サコンナコーンは、
以外と大きな街で空港もある。

 

更に、学校、病院、市役所、ショッピングモールなど
私の住んでいる仙台とあまり変わりないが、

ローカル色が濃く昔の仙台を思い出す。

 

この街を目指して車での大移動が始まる。

 

初めてタイに来て、

バンコクからパタヤまで
奥様の親戚の車で移動した。

 

 

パタヤでは兄弟達が待っていた。

 

奥様の姉夫婦はドイツからのタイ入りで、

私たちより1週間早く着いてた。

 

パタヤで合流してからみんなで食事をしたり、
パタヤフォーティングマーケットで買い物をしたり、
カウシージャンという山の岩肌に描かれた神様を見たり、
パタヤビーチでまったりしたりとパタヤを満喫した。

 

 

 

丸2日間をパタヤで過ごし、

3日目の夜中の3時にいよいよ出発。

 

一度パタヤの市場で魚介類を大量に仕入れ、
モーターウェイ(高速道路)で

チョンブリー経由バンコクを目指す。

 

バンコクから東へ向かい、

サラブリーという街に入り遅めの朝食となる。

 

道路沿いの2階建てのバンガロー風なレストラン

仕切りはなくフルオープン、

暑い日差しの中で風が気持ちいい。

 

 

私はタイのチャーハンとラーメン(笑)を頼んだ。
・・・・・うまい!

じつにうまい、

 

ラーメンも麺の種類が色々あり、
米の麺を選んだがベトナムのフォーみたいな
あっさりとしたスープ。

そこに、薬味を入れるのが定番らしいが、

まずはノーマルで食べてみる。

 

 

そしてパクチーをちょっと入れ、

唐辛子の入った酢を入れ南蛮をふりかけ
食べると、これがまた合う。

 

私好みの味になった。

 

おなかを満たしたところで出発。

 

コラートを通過して、

マハーサーラカーム経由カーラシンに着いた。

 

車に乗りながら感じている事がある。

日本の風景とはまるで違う、

北海道を思わせるような広い道と、
まっすぐに伸びる果てしなく続く道路。

 

街を過ぎると田園風景が広がり、
ところどころバナナの木やヤシの木が群生している。

 

 

いままで平坦な道を走ってきたが、

ここにきて初めて山道になる。

 

道端には露天がずらりと並び活気に満ちている。

 

売られているのは、

プットサーノーンという

青りんごを小さくした感じのフルーツ、
サクサクとしていて、あまくておいしい。

 

 

ほかにワーイと呼ばれる
細いタケノコに似たようなもの。

 

イサーンのカレーによく使われる野菜で、

独特の苦味があり炭で皮を焼いてむいてから、

カレーやスープなどと一緒に煮込む。

 

この地方には欠かせない野菜らしい。

 

ここでもプットサーノーンと
ワーイを大量にしいれた。

 

 

くねくねと続く山道をしばらく走ると、

少しづつ民家が見え始め
だんだん街らしき風景へと移ってきた。

 

広い国道22号に合流してから交通量も増え、

空港や学校などが見え始め、
道路沿いには色々な店や屋台などが並んでいる。

 

奥様から「そろそろ着くよ」といわれ、

車は一度Uターン。

 

中央分離帯があるため右折が出来ないので、

Uターンゾーンにて一度来た道を戻る。

やっと着いた。

 

 

 

時間は夕方の5時頃、
まだたっぷりの日差しがあり暑い。

 

さっそく義理の母親にあいさつを
「サワッディカップ」

すると、

「やっときたか日本の息子よ」
と返ってきた。

 

 

なぜか、
心にジーンとするものがこみあげてきた。

 


誰も教えてくれない「パタヤビーチ」の実態

 

タイの観光の定番でもあるパタヤビーチ、
アジアを代表するビーチリゾートとして有名である。

 

バンコクから車で2時間半の便利な立地にあるため、
各国からの観光客でにぎわっている。

 

私も何度か訪れているが、
ガイドブックには絶対載っていない裏事情を紹介したいと思う。

 

 

 

 

パタヤビーチの実情

 

パタヤには、7つのビーチがあるが

ノース、センター、サウスと大きく分かれていて
各ビーチは、中国系、インド系、ヨーロッパ系と分散している。

 

ビーチサイドには、
どこもびっしりとビーチパラソルが並んでいる。

 

場所により、値段に違いはあるが
だいたい ひとり80バーツから100バーツが相場である。

(1バーツ約3.4円)

 

リクライニングチェアが
木製の布のシートのものが大半で、
中にはプラスチックの椅子だったり、
リクライニングしないものだったり、
多種多様にテーブルとセットで並んでいる。

 

基本は1日レンタルしても同じ料金

早速、ビールを買ってまずは乾杯。

私は、リオのビールが好きだ、
安くてさっぱりしていて飲みやすい。

 

 

タイの物価は日本より安いが、
物によっては日本と変わらない。

酒類やたばこなどはほぼ同じである。

 

ビールを飲みながらリゾート気分を味わい、
ゆっくりと流れるタイの時間に、
日本での慌ただしさを、
ここでは忘れさせてくれる。

 

少し泳ぎたくなり海に向かった。

波はない穏やかな海だが少し濁っている。

 

 

写真とは違うなと思いながら、
足を進めていくと違和感が・・・

 

 

なんとビンの欠片

 

 

幸い尖った部分ではなかったので、
大事には至らなかったが
ひとつ間違えば足の裏に刺さっていた。

 

よく砂浜を見ると、
あちらこちらにビンやビニール袋などの、
ごみが無造作に捨てられている。

 

「なんじゃこりゃ~」

 

これが有名なパタヤビーチ?

 

正直がっかり、
日本の海水浴場のほうが、
まだきれいだと思った。

 

最近はパタヤもごみ問題に力をいれ、
大がかりな一斉清掃を定期的に行っている。

 

 

 

トイレ

 

ビーチでくつろいでいると、
度々やってくる尿意感
ビーチ自体にはトイレがない。

 

道路を挟んで向かい側に、
たくさんの店やショッピングモールなどがあり、
トイレのたびに借りに行かなければならない。

 

ただし、トイレはほとんどが有料である。

 

1回5バーツ 紙は3バーツ

 

ビールを飲んでいると頻度が増す、
そのたびにお金がかかる。

 

 

最近は、ロイヤルガーデンプラザという、
ショッピングモール近くの
ビーチパラソルしかレンタルしない。

 

 

なぜなら、
モール内のトイレはただで利用できるし
トイレットペーパーもあるし洋式できれいだ。

 

他の店のトイレの場合、
ほとんどが和式タイプ。

 

用を足した後は、
水瓶(水をためる壺のようなもの)に
手桶があり汲んで流す方式。

 

水をためる物も色々あり、
大きな甕(かめ)だったり、
ミニバスタブみたいなものだったり
大きなバケツだったり様々だ。

 

 

物売り

 

ビーチでくつろいでいると突然現れる物売り。

 

それも、一人や二人ではない
次々と現れる多種多様な売り子。

 

 

宝くじを売って歩く人、フルーツ売り、

からあげなどのおつまみ、フットマッサージ、

おもちゃ売り、ビーチボールや浮き輪売り、
パラセーリングやバナナボートの勧誘

剣先いかを炭火であぶって売っている焼きするめ屋

 

珍しい商売を見た。

 

鳥籠をぶら下げて歩いてくる親子、
子供が鳥かごを持っている。

籠の中にはすずめらしき鳥が数羽いる。

 

母親は松葉杖をつきながら近づいてくる。

 

なんだろう?

 

母親は両手を胸の前で合わせながら、
タイ語で何か頼んでいる。

 

 

私の奥様の通訳である。

 

「私は体が不自由で、この子と二人で生活しています。
食べて行くのがやっとなのです。
どうかこの鳥を買ってください、お願いします。」

 

 

「買ってどうするの?」

 

「逃がしてやってください、それによりあなたは
仏教の教えである徳を積む事をしたのです」

 

「いくら?」

「350バーツ」

 

日本のお金で1200円くらい

 

かわいそうだなぁと思い買おうとしたら、
奥様からピシャリ・・・

 

後から奥様から、
あれは演技、 同情してもらい鳥を売る商売。

 

あんな鳥はその辺にいっぱいいる
母親の松葉杖もうそだから・・・と

 

タイのハングリー精神に脱帽です。


井の中の蛙 タイを知らず

 

 

 

 

思いがけぬ「チャンス」

 

タイの奥様と、日本で生活してて
ずーと 気になってた事がある。

 

私の親戚や友達には奥様を紹介してきたが、

私はタイの親兄弟や親戚たちにあった事がない。

 

私の奥様にタイの母親から、

「日本の息子は いつ来るのか?」と
何回も連絡が来ている。

 

結婚してから、

早くタイに挨拶に行かなければと思いつつも、

お金もない時間もない休みも取れない状態で、
5年の月日が過ぎようとしていた。

 

 

私は当時、運送関係の仕事をしていたので、
365日24時間体制で交代で休みを取っていた。

 

もちろん、

長期休暇はシフトの都合上無理な話である。

 

そんな中、忘れもしない

 

「東日本大震災」

 

会社は大打撃を受けた。

 

しばらくして会社は、

資金繰りがうまく行かず倒産してしまった。

 

ただ経理担当からは、

「当月分の給料と翌月の給料は

保証するので安心してください」と

約束されたので少しは気持ちが楽になった。

 

「この機会しかない」

と思い早速タイに行く準備をした。

 

新年明け早々の話である。

 

いざ、タイ王国へ。

私は今まで海外に行ったことがない。

 

もちろんタイという国も知らない。

 

イメージは、暑い国 仏教国 途上国

この時点では正直、日本よりも遅れている国

という考えを持っていた。

 

右も左もわからない状況で、
旅行代理店に奥様と二人で行って

色々打ち合わせを行った。

 

奥様は色々な国に行っている

ベテランで私より海外には詳しい。

 

奥様のアドバイスを受けながら

スケジュールを組んでいく。

 

行きと帰りだけのフライトのみで、
泊まるところやタイにいる間の事は

奥様におまかせした。

 

仙台空港~成田空港~スワンナプーム空港

帰りも
スワンナプーム空港~成田空港~仙台空港

すべてANAで予約した。

 

ノービザ最大の29日の滞在である。

 

奥様は何度もタイに行っているので、
準備は手慣れたもので、

小さいキャリーバックひとつのみ。

 

私は初めてなので、
大きいスーツケースにこれでもかというくらいに
私自身必要な物を詰め込んだ。

 

すると奥様から、

「なんで こんなに持っていくの?」と怒られ、

重量制限があるのでもっと軽くしなさいと整理される。

 

私は不慣れなので、
スマホは使えるのか、
洗面用具は何を持っていけばよいのか、
虫除けはいらないのか、
充電はできるのか、
長袖はいらないのか、など

用意周到を期して取りかかったのだが・・・

 

奥様から、

これは持っていけない、
これはいらないなど、
かなりのものが不必要となり
私の持ち物は大分減りコンパクトになった。

 

さすが、ベテランと初心者

奥様にすべて従うしかない。

 

 

いよいよ出発の日、

仙台空港15時10分発
成田空港16時15分着

ANAの国内線
国内線は何度か乗ったことがあるのでまだ余裕だ。

 

そして、

18時10分発スワンナプーム空港行きのチェックイン、

手荷物以外は自動に引き継がれるので楽である。

 

少し時間があったので軽く食事をすました。

最後の日本食である。

 

いよいよ出国審査、
ここからは未知の世界。

 

奥様から予備知識を教えてもらっていたので

無事に通過できた。

 

少しずつ、心臓が高まってきた。

 

 

初めての海外、初めての国際線、

機内に着座しひとつ深呼吸、

いよいよ・・・

タイに向けフライトした。

 

約7時間の空の旅、

機内のビデオに「おしん」があったので

見てみたが落ち着かない。

 

眠いけど寝れない。

少ししたら、機内食がでてきたが
おなかがすいてるようで空いてない。

 

なぜかすべてが上の空。

 

そうこうしてる間にアナウンスが、

「まもなく スワンナプーム空港に到着します、
シートベルトをしめてください」

 

 

 

23時05分 タイバンコク

スワンナプーム空港到着。

 

 

初上陸

 

ついにやってきた。

 

奥様の生まれ育った国、私の未知なる国
人生初の海外、右も左もわからない

言葉も分からない。

 

頼れるのは奥様だけ、

入国審査を通過しなければ入国できない。

 

いざ、入国審査(イミグレーション)へ。

 

ものすごい人、

中国の団体やインド系の人たち
さらに、アメリカやロシア、ヨーロッパなど・・・

外国人用のゲートはどこも長蛇の列、
タイ人用はさほどでもない。

 

30分くらいかけてようやく自分の番が来た。

 

心臓が高鳴る、ドキドキ・・・・
出入国カードとパスポートを渡す、

検査官がじろりと私をみて、目と目が合う。

 

「・・・・・」

 

スタンプがバンと押され、

出入国カードの出国用の半券が、
パスポートにホッチキスでパッチンと閉じられた。

 

無事、入国完了!

 

奥様はずいぶん待っていたようで疲れた様子だ。

 

それから、荷物を受け取りに行き
トイレでタイバージョンに着替えた。

 

空港には奥様の兄弟や親戚たちが迎えに来ていた。

 

とりあえず、

「サワディーカップ」と、

両手を胸の前に合わせてご挨拶。

 

初顔あわせ、

ちょっと緊張ぎみの自分であった。

 

 

タイの神様、 

これからしばらくお世話になります。

無事に日本に戻るまで、よろしくお願いします。

 


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