タイのイサーンのサコンナコーンは魅力がいっぱい

 

 

タイの東北地方(イサーン)に、

サコンナコーンがある。

 

バンコクから国内線で約1時間、

人口114万人でタイ国内でも8位と人口が多い。

 

18の郡に分かれ、

125の町と1.323の村があり、

古代の伝統が独特に混じり合っている。

 

 

面積は日本の青森県とほぼ同じ広さ。

 

ムアンサコンナコーンに県庁所在地がある。

私の奥様の実家もここにある。

 

この県にはイサーン地方最大の水源を持っている、

ノーンハーン湖があり観光名所にもなっている。

 

 

 

私も2度ほど訪れている。

広大な淡水湖で長い橋をのんびりと、

歩きながら楽しむことができる。

 

この街で有名なのがクラーム染め(藍染)で、

マメ科の植物を利用した天然色素の藍染である。

 

 

 

クラームを醗酵させ石灰などを、

混ぜ合わせた液で染め優しい染物に仕上がる。

 

更に2000年の歴史を持つ王宮守護寺院の、

「プラ・タート・チュン・チュム」が、

24メートルの高さでそびえ立つ。

 

 

 

塔の先端には、

4㎏の金を使った傘が装飾されている。

 

 

この寺院には、「プラ・カクサントー」

「プラ・コナコムノー」「プラ・カスサポー」

「プラ・ゴータマ」の4つの仏像が祀られていて、

満月の夕方から夜にかけて、

仏誕節が行われ県民が集まり祈りを捧げる。

 

 

サコンナコーンの定番グルメと言えば、

有名なソムタム(青パパイヤサラダ)、

ガイヤーン(鳥の炭火焼)、

カオニャオ(もち米)であり、

街の至る所で売られている。

 

 

私もほぼ毎日のように食べていた。

 

 

ソムタムは買う店や屋台で、

味が違うので飽きがこない。

 

ガイヤーンも炭火焼きたてを、

中華包丁でカットしてもらい袋に入れて持ち帰る。

もちろんナムチム(タレ)はサービスである。

 

カオニャオは何処でも同じ価格で同じ味。

 

たまにカノムジーン(そうめん)を、

ソムタムに混ぜ合わせて食べるが、

これもなかなか旨い。

 

 

車で1時間から1時間半でメコン川に行けるし、

隣のカーラシンに行けば山岳地帯になる。

 

何処か、私の住む仙台と似ている。

 

サコンナコーンにはまだまだ見どころがある。

 

田園風景ののどかさもあるし、

街中の都会の雰囲気もある。

 

 

住むには、何一つ不自由のない街であることは

私が一番実感している。

 

 

ただし、いつになる事やら・・・・・・( ノД`)

 


タイ人もうなずく日本のソース焼きそば

 

日本の焼きそばと言えば、

どこにでも売られているし縁日の屋台の定番メニューでもある。

 

種類も豊富で、ソース焼きそば、塩焼きそば、

あんかけ焼きそば、かた焼きそばなど色々と売られている。

 

 

ところがタイでは、

日本の焼きそばの名前は知っているが

実際食べたことがない人達が多い。

 

タイでも日本の焼きそばが売られているが、

日本食専門店でなければ本当の焼きそばを食べる事が出来ない。

 

ほかでも屋台などで、

タイ人が作っている見様見真似のなんちゃって焼きそばがあるが

味も違うし具材も違う。

 

 

看板には「日本の焼きそば」と書いてあり、

高い値段で売られている。

 

余談だが暖簾には「居酒屋」と日本語で書いてある???
流石、タイである。

思わず笑ってしまった。

 

 

私の焼きそばは、

10代の頃アルバイトしていたたこ焼き屋で教えてもらった、

昔ながらのソース焼きそばである。

 

当時一パック300円で具材の中に、

たこも入っていた人気メニューの一つだった。

 

私が初めてタイに行ったときに、

実家のあるサコーンナコンで焼きそばのリクエストがあり、

急遽作る羽目になってしまった。

 

奥様もキャンプやバーベキューで、

私の焼きそばを食べているのでみんなに自慢している。

 

 

早速食材の買い出しへと、

バイクを借りて奥様と二人乗りで出かけた。

 

近くにロータスというショッピングモールがあるので

寄ってみたがもやしだけがない。

ほかの食材はすべて調達できた。

 

肉はブロックで売られていて面倒だったのでベーコンにした。

もやしを求めBIG-Cにも行ったみたが置いてない。

最後の手段で市場に寄って見た。

 

 

すると大きな袋に入ったもやしがあったが

全然白くないし元気がないもやしだった。

 

店員は「水に入れると元気になるよ」

と言っているが信用できない。

しかし、ほかに売っている保証がないので仕方なく買った。

 

もやしがないと本来の焼きそばが作れない。

 

実家に戻るなりすぐにバケツに水を汲みもやしを入れておいた。

その間、仕込みの準備。

 

 

 

中華包丁とまな板をかり、

中華鍋で今から10人前の焼きそばを作る。

 

キャベツを切り、

ベーコンをカットして中華鍋に油を注ぐ。

 

奥様は先ほどのもやしの選別をしてくれていて、

半分以上が使えない粗悪品だった・・( ノД`)シクシク…

 

ジューと音を立てベーコンが炒められる。
続けてキャベツ、もやしを投入する。

 

 

すぐに中華麺を入れ野菜の水分で蒸すように混ぜ合わせる。
ほど良くなじんだところにソースをかける。

 

 

ソースは中濃とウースターを、

半分づつ混ぜたもので緬に絡んでいく。

すぐに火を止めまずは5人前が出来た。

 

続けてもう5人前を作る。

 

仕上げに青のりをふりかけ、

紅ショウガを皿の脇に少しだけのせ完成した。

 

奥様の通訳で「これが日本のソース焼きそばです」と

言ってもらい試食が始まる。

 

箸で少しつまみ、恐る恐る口の中に入れる。

 

次の瞬間「アローイ」(美味しい)と一言、

みんなが早い物勝ちの勢いで食べ始めた。

 

みんながみんな口々に、

美味しいと言ってくれ作った私も大満足である。

 

あっという間に完食してしまった。

 

 

日本のソース焼きそばはタイ人もうなずく旨さだった。

 

PS
タイで有名なショッピングモールの、

ロータスやBIG-Cでは日本の調味料がほとんど売られている。

その他、海苔やみそやインスタントラーメンなど、

日本の食品メーカーの物のほとんどが置いてある。

 

 


食材天国の街「サコンナコーン」

 

サコンナコーンのムアンの市場

 

毎週土曜日や日曜日など、
近くの広場で市場が開かれてる。

 

中を覗いてみると、

色々な種類のハーブや野菜、そして魚介類。

海が近くないため、

魚介類は川や沼のものが多く並んでいる。

 

魚は小魚からティラピアやなまず類が、

小さいものから大きいものまで種類豊富にある。

 

 

かえるや川蟹や貝も置いてある。

貝は、田んぼの巻貝や
川にいるカラス貝のようなものなどある。

 

海の魚の鯵が売られていたが、

そのまま干して塩漬けにしており
何故か頭の後ろに包丁が入れられ、
への字になっている。

 

 

塩を落として炭火で焼いて食べると、

ほど良い塩加減でおかゆに合う。

 

食べてみて以外なのがなまず

 

日本にいる黒いやつと同じで、
腹を開いてはらわたをきれいに取り除き、
塩を振って炭火で串焼きにする。

 

 

これがまたうまい。

例えるならば日本のほっけ。

 

香ばしい味に背中にほど良く脂がのっていて絶品だ。

 

 

そのほか果物もたくさん並んでいる。

 

そのまま食べるもの、調理用のもの、

加工しなければならないものなど・・・

 

また肉はすべて、
ブロックに分けられて売られている。

 

豚の頭、前足、後ろ足、胴体という感じ、

内臓は氷の入ったバットに,

種類ごとに分けられて売られている。

 

 

牛は見かけなかった。

 

鳥も丸裸の1羽ごと、
ニワトリやアヒルや鴨

そこにニワトリの足だけ売っていたので買ってみた。

 

油でサッと炒めたのと、

炭火で焼いたものと両方食べてみた。

 

これもまたうまい。

 

独特のたれ(ナムチム)に付けて、

豚足を食べるようにむさぼりつく。

 

ビールが止まらない(笑)

 

 

 

虫を食べる食文化

 

 

市場にはあらゆる虫たちが並んでいた。

 

田んぼに昔よくいた、

タガメやゲンゴロウ、川虫やイモムシ系
セミやクワガタ、カナブンやコオロギ

 

奥様曰くセミは美味しいらしい?
油でカラッと揚げて食べる。

 

オタマジャクシもあった。

 

少し手足が出てきたくらいが美味で、
実家ではスープに入れて旨そうに食べていた。

 

私はアリと蟻の卵を食べてみた。

アリは酸っぱい、
もちろんそのままで食べた。

 

以外なのが蟻の卵、

卵焼き(カイジャオ)に入れて食べたが旨かった。

 

味そのものは表現しづらいが、

食感がよくご飯に合う。

 

 

 

川虫などはスープに野菜やハーブを入れて食べる。

 

これに欠かせないのが、

ワーイという苦いタケノコに似ている山菜

酸っぱい、苦い、辛いスープ

薬膳スープのイメージだ。

 

 

 

万能調味料ナンプラー

 

 

タイといえばナンプラーが有名である。

殆んどというくらい、

タイ料理には欠かせない調味料だ。

 

独特のにおいがあり、
日本人は苦手な人も多い。

 

 

サコンナコーンで有名な鳥焼き(ガイヤーン)

ニワトリ一羽をひらいて、
細く割った竹に針金で固定して、

開いた状態で炭火で焼いて売っている。

 

 

味付けはナンプラーが主役、

その店オリジナルの薬味が調合されたタレを、

鶏全体に染みこませている。

店からは独特の
香ばしいにおいが立ち込め食をそそる。

 

鳥焼きを注文すると、

大きな丸太を切ったまな板の上で、
中華包丁で骨ごと「パンパン」と
カットしてくれる。

 

そのままでもおいしいし、

好みのたれ(ナムチム)
に付けて食べるとさらに美味しい。

 

日本では見かけない、

鳥の腸の串焼きもあり食べてみた。

 

食感はコブクロみたいに、

コリコリしてビールにとても合う。

 

これも味付けはナンプラーが主役。

 

以前、奥様の実家で
豚の頭をご馳走してもらった。

 

耳や鼻などカットして、

頭を食べやすい大きさに切り、

ナンプラーをつけてオーブンで焼くのみ
これがまた、最高にうまい。

 

 

初めて食べたのが、豚の脳みそ

 

当然、オーブンで焼いて食べるのだが、
量はわずかしかない。

貴重な部位を御裾分けしてもらい食してみた。

 

味は、鱈の白子に似ていて、

ほんのり甘みがあり美味である。

 

 

このように、
どんな料理にも合うナンプラー

 

この魔法の調味料に、
タイの食の奥深さを感じた。


奥様の故郷「サコンナコーン」

 

850㎞の大移動

 

私の奥さんは、
タイの東北地方(イサーン)出身である。

その中のサコンナコーンという街が、
私の奥様の生まれ故郷だ。

 

日本で例えれば、
東北の仙台あたりだろうか?

 

サコンナコーンは、
以外と大きな街で空港もある。

 

更に、学校、病院、市役所、ショッピングモールなど
私の住んでいる仙台とあまり変わりないが、

ローカル色が濃く昔の仙台を思い出す。

 

この街を目指して車での大移動が始まる。

 

初めてタイに来て、

バンコクからパタヤまで
奥様の親戚の車で移動した。

 

 

パタヤでは兄弟達が待っていた。

 

奥様の姉夫婦はドイツからのタイ入りで、

私たちより1週間早く着いてた。

 

パタヤで合流してからみんなで食事をしたり、
パタヤフォーティングマーケットで買い物をしたり、
カウシージャンという山の岩肌に描かれた神様を見たり、
パタヤビーチでまったりしたりとパタヤを満喫した。

 

 

 

丸2日間をパタヤで過ごし、

3日目の夜中の3時にいよいよ出発。

 

一度パタヤの市場で魚介類を大量に仕入れ、
モーターウェイ(高速道路)で

チョンブリー経由バンコクを目指す。

 

バンコクから東へ向かい、

サラブリーという街に入り遅めの朝食となる。

 

道路沿いの2階建てのバンガロー風なレストラン

仕切りはなくフルオープン、

暑い日差しの中で風が気持ちいい。

 

 

私はタイのチャーハンとラーメン(笑)を頼んだ。
・・・・・うまい!

じつにうまい、

 

ラーメンも麺の種類が色々あり、
米の麺を選んだがベトナムのフォーみたいな
あっさりとしたスープ。

そこに、薬味を入れるのが定番らしいが、

まずはノーマルで食べてみる。

 

 

そしてパクチーをちょっと入れ、

唐辛子の入った酢を入れ南蛮をふりかけ
食べると、これがまた合う。

 

私好みの味になった。

 

おなかを満たしたところで出発。

 

コラートを通過して、

マハーサーラカーム経由カーラシンに着いた。

 

車に乗りながら感じている事がある。

日本の風景とはまるで違う、

北海道を思わせるような広い道と、
まっすぐに伸びる果てしなく続く道路。

 

街を過ぎると田園風景が広がり、
ところどころバナナの木やヤシの木が群生している。

 

 

いままで平坦な道を走ってきたが、

ここにきて初めて山道になる。

 

道端には露天がずらりと並び活気に満ちている。

 

売られているのは、

プットサーノーンという

青りんごを小さくした感じのフルーツ、
サクサクとしていて、あまくておいしい。

 

 

ほかにワーイと呼ばれる
細いタケノコに似たようなもの。

 

イサーンのカレーによく使われる野菜で、

独特の苦味があり炭で皮を焼いてむいてから、

カレーやスープなどと一緒に煮込む。

 

この地方には欠かせない野菜らしい。

 

ここでもプットサーノーンと
ワーイを大量にしいれた。

 

 

くねくねと続く山道をしばらく走ると、

少しづつ民家が見え始め
だんだん街らしき風景へと移ってきた。

 

広い国道22号に合流してから交通量も増え、

空港や学校などが見え始め、
道路沿いには色々な店や屋台などが並んでいる。

 

奥様から「そろそろ着くよ」といわれ、

車は一度Uターン。

 

中央分離帯があるため右折が出来ないので、

Uターンゾーンにて一度来た道を戻る。

やっと着いた。

 

 

 

時間は夕方の5時頃、
まだたっぷりの日差しがあり暑い。

 

さっそく義理の母親にあいさつを
「サワッディカップ」

すると、

「やっときたか日本の息子よ」
と返ってきた。

 

 

なぜか、
心にジーンとするものがこみあげてきた。

 


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