山形に旨い蕎麦あり、と言っても過言ではない。
そば王国山形、
豊かな水と蕎麦の生育に適した気候により良質の蕎麦が実る。
その豊かな水をもたらしているのが最上川。
そしてこの最上川沿いに、
山形三大そば街道と呼ばれる「尾花沢、大石田、村山」がある。
私の楽しみの一つに温泉と蕎麦がある。
わざわざ隣の山形まで、
車を走らせるのだが行く価値は十分にある。
いつもは山形蔵王温泉と蕎麦、
または左沢温泉と蕎麦というパターンなのだが、
今回は中々行けない銀山温泉に出向いてみた。
大正ロマン漂う、
雪景色の銀山温泉、情緒たっぷりである。
銀山川を挟んで両側に旅館が立ち並ぶ。
夜にもなればガス灯に明かりが灯り、
更に盛り上げてくれるだろう。
銀山温泉街の一番奥に白銀の滝が流れ落ちている。
その滝の近くにある、
赤い橋が目印の瀧見亭で蕎麦を堪能した。
尾花沢産の蕎麦粉を使っていて、
挽きたて、打ちたて、茹でたてにこだわる本格的な蕎麦。
ざる蕎麦と天ぷらを注文すると、
ほど良いタイミングで漬物の盛り合わせが出てきた。
その中にサクランボがあり食べてみると、
サクランボの風味を残しつつ梅干しのような
ほんのり酸っぱい味、
初めて食べた。
次にお椀に入った水蕎麦、
蕎麦に自信がある証拠、蕎麦好きの私もうなずける。
そしてメインのざる蕎麦、
たれに付けて勢いよくすする。
こしがあり、蕎麦の風味が広がる。
天ぷらは野菜が主で塩をかけていただく。
そして蕎麦をすする、至福のひと時である。
最後に、蕎麦湯をたれにいれ名残惜しく飲み干す。
あ~、満足、満足。
美味しい物を食べた時の支払いは気持ちよく出来る。
最後に「ご馳走様でした」と
笑顔で瀧見亭を後にした。
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