硫黄温泉がタイの北部で沸いていた


 

 

チェンマイから北へ150km
そこにファーン(Fang)という街がある。

 

滅多に日本人や観光客は行かない場所でもある。

 

この街に私の奥様のお兄さんが住んでいる。

 

 

 

このお兄さんの家に1週間ほど滞在していた時、

お兄さんの奥さんから
「明日、温泉に行かない?」と誘われ、

一つ返事で行くことになった。

 

お兄さんは仕事で行けないらしい。

 

私達二人と、奥さんと子供二人。

 

なにで行くのか尋ねると、

バイクで行くよと言われ2台のバイクで行くことになった。

 

私は私の奥様と二人乗りで、

お兄さんの奥さんと子供たちはなんと三人乗りで行くらしい。

 

何ともたくましい限りである。

 

 

国道107号線を北へ約20kmの道のり、

途中沿道にドイファーホムポック公園の看板が現れる。

 

看板の通りに左折して7kmほど山へ向かっていくと、

国立公園の料金所が見えてきた。

タイ人40バーツ、外国人100バーツだが、

いつものごとく私はタイ人で通過していく(笑)

 

 

 

駐車場にバイクを止め階段を登りゲートをくぐり、

階段を降りていくと広大な敷地のあちらこちらで、

温泉が湧き出ているではないか。

 

なんとびっくり、

何故このような場所に温泉が湧き出ているのだろう。

 

 

 

実は、タイ北部やミャンマーなどのプレートは、

ユーラシアプレートに潜り込んでいるため、

造山運動によって褶曲に伴う断裂運動が起きている。

 

 

日本の場合、火山活動によって
高温のお湯が噴き上がっていて地表もまた熱い。

タイの場合、

地下深くから断層を通ってお湯が噴き上がっているので、

地表に変化はなく青々と草木が茂っている。

 

 

このドイファーホムポック公園の中にある「ファーン温泉」
強い硫黄の香りの蒸気を吹き上げている。

 

この臭い、どこかで嗅いだことがある。

 

そうだ、蔵王温泉や鳴子温泉と同じ臭いだ。

少しうれしくなってきた。

 

 

 

広い敷地は遊歩道が整備されていて、

廻りは芝生がきれいに手入れされている。

遊歩道と並行に温泉が流れていて足湯も楽しめる。

 

私も奥様と足湯を楽しむ、

丁度よい温度で気持ちが良い。

 

少し歩いて行くと、

出店があり近くに人だかりが出来ていた。

近くまで行ってみると、どうやら温泉卵が作れるらしい。

 

 

早速、卵を買い熱い源泉に竹で編んだざるに入れて紐を垂らす。

 

 

待つ事10分、塩をふりかけ食べてみた。

「・・・・・・・」

日本で食べるゆでたまごと全く同じだった(笑)

 

至る所で温泉が湧き出ていて、間欠泉も噴き上がっている。

 

 

左手奥の方にバンガロー風の建物が見えた。

 

どうやら貸し切り温泉の建物、

その前に露天風呂が見える。

 

 

私は露天風呂に入りたかったので、

奥様に受付を頼んで20バーツ支払い、

いざ露天風呂へと向かおうと思った時、

裸ではだめと注意されパンツをレンタルした。

 

 

10バーツを払い、パンツを履いての入浴になった。

 

なんかぎこちない。

 

ターコイズブルーのタイルで作られた露天風呂は、

41度くらいでちょうどよい湯加減。

 

ほのかに硫黄臭を漂わせている。

 

空を見上げると真っ青な青空、

芝生や草花がきれいな広大な敷地。

最高に気持ちが良い。

 

 

PH9.5のアルカリ成分が強く、

カルシウムや硫黄などが多く含まれていて、

肌に良いツルツルな温泉。

 

 

まさかタイで、
このような温泉に入れるとは夢にも思わなかった。

 

日本人でもあまり知らないと思う秘湯のファーン温泉、

行ってみる価値は十分にある。

 

 

 


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