タイ最強のパワースポット「カオ・キッチャクート」


 

願いが叶う場所

 

私がパタヤに滞在しているときに、

奥様と二人で行く事になった。

 

パタヤからロットゥーに乗り南東へ160㎞、

約3時間の移動でチャンタブリーを目指す。

 

標高1000mの聖なる山に、

カオ・キッチャクート国立公園がある。

 

その山頂に、

巨大岩(仏足石)と仏陀の足跡が祀られている。

 

 

参拝するために、

多くの仏教徒や観光客が訪れる信仰ある山で、

天国の扉に近づく事が出来ると言われている。

 

ただし、いつでも行けるわけではなく

1年の中で2カ月間しか行けない。

 

 

私がいったのは2月、

この年は、1月末から3月までの開催で
グッドタイミングだった。

 

国立公園のため、
一般車両は乗り入れ禁止になっている。

 

そのため山を登っていくには、

乗り合いピックアップしかない。

 

一人50バーツを払い
ピックアップの荷台に乗り込む。

 

 

乗り場は2カ所あり、

一つはワットカティンから出発する、

登山口まで1回で行けるコースと

ワットプルアンから出発して、

中間で乗り継ぎをして
登山口まで乗っていくコースがある。

 

 

 

 

私が乗ったのは乗り継ぎするコース、

いざ出発。

 

お土産売り場の屋台が並ぶ道を抜け、

民家のある通りに出たら渋滞で動かない。

 

待てども待てども動く気配がない。

 

ピックアップから降りて、

前の方に様子を見に行ったら人だかりができている。

 

 

よくよく見ると、
地元の住人と運転手がもめている。

 

奥様に訳してもらうと、

「自分たちが普段使う道を一言もなく、

勝手に使うとはどういうことだ、この道は使わせない」
と地元の住民達がストライキを起こしている。

 

 

困ったもんだ。

 

山開きの予定は、
旧正月の新月から万仏節の新月まで、

さらに雨季に入る前の乾季に行われる。

 

そのため急に山開きの日取りが決まり、

近所の住人にまで告知されない。

 

最後はピックアップの元締めが

お金を払う事で解決したらしい。

 

どの国も最後はやっぱりお金である。

 

約1時間半遅れの再出発だ。

 

少し走ると国立公園の入り口になりゲートがある。

ここで入場料を支払う。

 

タイ人20バーツ、外国人100バーツ

当然私はタイ人として入場(笑)

 

 

 

赤土のダートを、
4WDのピックアップはぐんぐん上って行く。

 

荷台に乗っている私達は、

必死につかまりながらスリルを味わう。

油断していると振り落とされる勢いだ。

 

15分くらいで中間地点に到着、

間髪入れずに、
空いているピックアップを探して乗り込む。

 

 

また50バーツ支払い登山口まで移動、

更に勾配がきつくなりダートがくねり始めた。

 

右へ左へ体を揺らしながらやっと登山口に到着した。

 

 

 

本番はこれからである。

登山口から階段を登り歩いていく。

 

途中様々な神様が祀られていて、
その度に手を合わせる。

 

 

 

目指す仏陀の足跡と巨大岩は遥か遠い。

 

いくつもの階段を登り、

沢山の神様を見ながら1時間半、

ようやく開けた場所にたどり着いた。

 

 

タイ語で

ローイプラプッタバ(視界が開けた場所)

と呼ばれるところ、

そこのあちらこちらに巨大岩がたたずんでいる。

 

 

    

 

 

更に進むと沢山の人だかり。

 

四角いプールのようなところに、

黄色い花びらが中にいっぱい散りばめられている。

 

 

その中にお金を入れて祈りを捧げている。

 

仏陀の足跡

 

 

 

私も人込みをかき分けながら、

奥様と二人でお布施をしてお祈りした。

 

その谷側に巨大岩の仏足石がある。

土足厳禁なため、

裸足になり恐る恐る巨大岩に近づいて行く。

 

 

 

 

金箔を張り付け、

ろうそくをたて火をつけようと頑張ったが、

風があるため火が着かないので諦め、
手を合わせながら願いを込めた。

 

写真を撮ろうとカメラを構えた瞬間、

バランスを崩し崖下目指し滑ってしまった。

 

 

「あ~」

幸い大事に至らなかったが、

カメラが傷だらけ、

手のひらも少し擦りむいてしまった。

 

ここは、本当に最大限の注意が必要である。

 

すべてが自然の中なので、

手摺りや防御ネットなどないところ。

 

下手すれば大けがにつながる命がけの場所でもある。

 

それでも参拝者は期間中後を絶たない。
時間や日にちによっては大混雑になるらしい。

 

 

 

パー・デーン

 

 

 

巨大岩をあとに、
帰路へ向かうと赤文字の案内に出会う。

 

パーデーンと書いてある。

 

 

奥様に聞くと、

赤い布にマジックで願い事を書いて

木に結び付けると願いが叶う場所。

 

アップダウンが厳しい獣道を、

1時間くらい歩いて行ったところ。

赤い聖地と呼ばれている。

 

さすがの私もかなり疲れていたのでパスした。

 

 

帰りは奥様とのんびり下りながら、
途中の店で腹ごしらえと
休憩をして登山口まで戻って行った。

 

帰りもスリル満点のピックアップに乗り、
ダートの下りを楽しみながら、

ワットプルアンの広場に到着した。

 

日本人にはあまり知られていないが、

 

タイ国内最強のパワースポット

 

行くだけでもパワーがもらえるワイルドな山だった。


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