タイ料理に欠かせないクロックとサーク


 

タイの家庭に必ず置いてあるクロックとサーク、
タイの屋台でもほとんど使っている。

 

トントントントンと心地よい乾いた音が聞こえてる。

 

 

 

クロックとは日本で言えば「臼」みたいなもの、

サークは重たい木で作られたすりこぎの棒に似ている。

 

タイのイサーンが原産地の、

茶色い素焼きの物がほとんどである。

材料が飛び散らないように底が深い。

 

クロックには種類がある。

 

イサーンで作られている茶色い素焼きの物を

クロック(臼)ディン(土)パオ(焼く)という。

 

 

 

 

木製の物はクロック(臼)マイ(木)

 

 

石の物はクロック(臼)ヒン(石)と言い

花崗岩で出来ていて、

チョンブリー県のアンシラー産の石が有名である。

 

 

大きさも様々で用途に合わせて使い分ける。

 

ナムチム(タレ)を作る場合は石のクロックで小さ目の物、

サークも石の棒で作ると、

材料が細かく砕けてミンチ状になりやすい。

 

 

ニンニクと唐辛子を入れ細かく砕く、
そこにナンプラーとココナッツシュガーを加える、
大きめのスプーンでかき混ぜながら味を調えると、
美味しいタレが完成する。

 

木で出来ているクロックは、
屋台などでは縁起の良い木が使われる。

 

 

一般的にはタマリンドの堅い木が使用されるが、

手入れが大変で洗った後に乾きにくい事や

食材の臭いが残る事やかびなどが生えやすい事などで、

あまり使われなくなってきている。

 

石のクロックの場合

大きいものは重く持ち運びが大変である。

 

そのため、主流になっているのが

素焼きの茶色いクロックディンパオ
私の奥様も愛用している。

 

 

タイ国内であれば100バーツくらいで手に入るが、

日本で購入すると3.000円以上はかかってしまう。

 

サークもタイでは100バーツくらいで買える。

 

「ただいま」と帰ってくると台所から、

トントントントンと聞こえてくる。

 

ソムタム(青パパイヤサラダ)を、

長いお玉みたいなスプーンで

クロックの中で器用に混ぜながら作っている。

 

 

もちろん、

奥様の手料理は最高に美味しい・・・・・はずだ!

 


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