「戦場に架ける橋」で列車が止まった


 

 

タイ西部の町カンチャナブリー

この町にクウェー・ヤイ川が流れている。

澄んだきれいな川だ。

 

このクウェー川に、
「戦場に架ける橋」で有名なクウェー川鉄橋がある。

 

映画により一躍有名になり観光名所となっている。

 

鉄橋手前は「クウェー川鉄橋駅」があり、
駅前には、ホテルや食事の店やお土産屋が立ち並び、

観光客で賑わっている。

 

 

1日3往復しかしないローカル線は、
バンコクのトンブリー駅から、

ミャンマー国境近くのナムトック駅までの

210㎞を結んでいて泰緬鉄道と呼ばれている。

 

 

第二次世界大戦中、
日本の物資を運ぶために連合軍の捕虜や

現地労働者に過酷な労働を強要して、

ジャングルを切り開いて作った鉄道である。

 

数万人の尊い命が犠牲になり

「死の鉄道」

とも呼ばれている。

 

 

日本人の私としては、
少し心が痛む場所でもある。

 

このクウェー川鉄橋は、
歩いて渡る事が出来る。

 

 

両端の所々に退避場所を設けていて、

列車が来た時に退避できる。

 

私も奥様とのんびり
写真を撮りながら対岸へと歩いてみた。

 

階段を降りると、
戦時中の指令本部を再現したような所に

何故かゼロ戦が置いてある。

 

 

といってもレプリカで、

国旗もタイに変えられている。

 

その奥に大音量で、

スピーカーから音楽を流している

 

数件のお土産屋が並んでいる。

 

私は川辺に腰を下ろして

きれいなクウェー川を眺めながらたたずんでいると、

列車がやってきた。

 

 

 

上りの列車でバンコク方面に向かっている。

 

鉄橋を渡る前に一時停止する。

安全を確認してから汽笛を鳴らして動き出す。

 

もちろん最徐行で、

運転士も鉄橋の上を歩いている観光客に

注意を注ぎながら進んでいく。

 

最近はインスタ映えを狙って、

列車の正面ギリギリまで退けようとしない。

 

 

列車も何度も警告の汽笛を鳴らし近づいて行くが、
数名の観光客が立ちはだかっている。

 

次の瞬間、止まってしまった

 

2~3分止まっていただろうか?

 

運転士は窓から体を乗り出して怒鳴っている。

 

乗客たちも窓から身を乗り出しブーイングの嵐。

 

 

私も一部始終見ていたが、
自撮りしているため列車に対して背中を向け

一人が終わればまた一人ときりがない、
ぶつかる寸前まで平気で撮影している。

 

 

困ったものだ・・・・

 

再び、列車が動き出す。

 

頭にきたのか汽笛を何回も鳴らしながら、
クウェー川鉄橋駅へと向かっていった。

 

くれぐれも常識の範囲内で行動しましょう。

 


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