心配性のタイの友達


 

 

まだタイの彼女と付き合い始めて間もない頃、
彼女のまわりのタイ人から、
私はあまりよく見られていなかった。

 

 

ただの遊び人とか日本のマフィアとか言いたい放題。

あの人には気を付けた方がいいよと

彼女にアドバイスしていた。

 

正直、顔は強面ぎみで格好もラフなスタイルなので、

そう見られても仕方ない(笑)

 

ある時、

一泊で北茨城の温泉にアンコウ鍋を食べに出かけた時、
前日から彼女の友達が
「やめた方がいいよ」と言っていたらしい。

 

 

何処に連れて行かれるか分からない、
どこかに売られるかもしれないとか、
何とも想像力が豊かである。

 

待ち合わせの宇都宮から車で北茨城へ向かった。

 

すると、彼女の携帯電話に友達から電話が来た。

「いま、どこ」
「大丈夫?」
「着いたら、連絡してね」

よほど私は信用されていないらしい。

 

 

途中何事もなく、宿に到着。

早速、彼女から友達へ連絡している。

 

楽しい旅行のはずだが、どうもぎこちない。

部屋へ入り、彼女に話した。

 

「そんなに信用できないならばこのまま帰りましょう、
まわりが心配してくるのは分かるけど自分自身の問題だよ、
自分がどうしたいかここで決めなさい。」

 

 

 

少し間があってから、
ごめんなさいと返事が返ってきた。

 

どうも、タイ人のスタイルが解からない。

 

本当に心配しているのか、
やきもちを焼いているのか、
わたしにしてみれば余計なお世話なのだ。

 

気を取り直し、

温泉へ入り夕食の時間まで部屋でビールを飲みながら、
彼女に私の考え方を教えた。

 

 

大事なのは自分、人は人だし自分は自分なんだよ!

ゼスチャーを交えながら
ゆっくり意味が分かるように説明した。

 

彼女も分かってくれたらしく、

これからはそのようにしますと答えてくれた。

 

確かに、この日本で彼女の身内はいない。

 

頼れる人はやはり同じ国の人だと思う。

 

異国の地で生活していくために、
同じ国の人達と団結して

自分達を守っていかなければならない。

 

 

中には、日本人に騙された人も居たかもしれない。
しかし、日本人みんなが悪い訳ではない。

 

時間がかかるかもしれないけれど、
少しずつ私の事を分かってもらうしかない。

 


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