イサーンのパンチが効いたソムタム

 

タイの東北地方をイサーンと呼び、
メコン川沿いに発展した北イサーンと
タイシルクの生産が盛んな南イサーンとに分かれている。

 

 

イサーンには有名な郷土料理が多く、
ガイヤーン(鳥の炭火焼き)やソムタム(青パパイヤサラダ)
ラープムゥー(豚の肉を細かく刻んだサラダ)などがある。

 

その中でもソムタムは、
私がサコンナコーンに滞在中、毎日のように食べた料理。

 

 

 

 

私が見てきたソムタムの作り方を簡単に紹介しよう。

 

 

クロックという茶色い素焼きの臼に、

プリック・キー・ヌー(激辛唐辛子)と

ニンニクとトマトをカットして入れ、

サーク(すりこぎ棒のようなもの)で叩き潰す。

 

 

そこにプラ―デック(醗酵魚)をスプーンで少々、

ナンプラーとパームシュガーと味の素も少々、

レモンをカットして絞りそのまま放り込み、

タマリンドを加えベースが出来上がる。

 

そこにカットした、

マラゴー(青パパイヤ)をいれよく混ぜ合わせる。

 

独特の風味が食を誘う。

 

 

主食はカオニャオ(もち米)で、

ソムタムはおかず、

付け合わせにきゅうりやキャベツ、

タイミントやタイの空心菜が出る。

 

 

その味は激辛の酸味のきいた、

歯ごたえの良い食感、塩味も効いている。

 

カオニャオ(もち米)によく合い、

辛さをしのいでくれる生野菜やハーブがありがたい。

 

昔のイサーン地方は土地がやせていて、

食物が育ちにくい地域だった。

 

保存方法の一つに、

川や田んぼの用水路などで捕れる小魚を、

塩漬けにして醗酵させ調味料として使われてきた。

 

それが、プラ―デック(醗酵魚)

 

同じように、

田んぼや用水路などで捕れる蟹を

塩漬けにしたものがプードーン(醗酵蟹)

 

ソムタムに魚を入れるとソムタムプラ―デック、

蟹を入れるとソムタムプードーンと呼ばれる。

 

 

醗酵魚と醗酵蟹を入れたのが

ソムタムプーパラーになる。


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