キャンプの楽しさをタイの奥様に教えてみた

 

タイの彼女と付き合っていた頃、

矢板のキャンプ場に連れて行った。

 

私は単身赴任だったため

キャンプ道具は実家にあるので、

バンガローに泊まる事にした。

 

 

 

 

食料は事前に用意していたので、

バンガローに到着するなり

すぐに食事の準備に取りかかる。

 

至れり尽くせりのサービス精神で、

バーベキューで焼いたものを食べさせたり、

飲み物を用意したりと私は忙しかった。

 

夜になり寝る準備に取り掛かる。

 

私はテントなどで寝る事に慣れているので、

バンガローでもすぐに寝られる。

 

 

ところが、風の音や木々がざわつく音、

動物の声や戸が揺れる音などで
彼女は寝られなかったらしい。

 

物音がするたびに怖かったと言っていた。

 

タイの彼女と結婚してからも、

春になるとキャンプ虫が騒ぐ。

 

奥様に今度キャンプに行くよと言うと、

あまり乗り気でない返事が返ってくる。

 

 

一人ででも行くよと言うと、

私も一緒に行くとついてくる。

 

一から教えなければならない、

果たして楽しんでもらえるだろうか?

 

キャンプサイトに着きテントの設営に取り掛かる。

 

わざと手伝ってもらう事にした。

 

寝るところを整理してもらったり、

タープの中にテーブルやいすをセットしてもらったり、

私はランタンをセットして、

ツーバーナーコンロをセットしていく。

 

 

 

奥様から見るとすべてが珍しい物ばかり。

 

炭をおこしグリルで肉や野菜を焼いて行く。

 

そして乾杯!

 

何もない自然の中でビールを飲み、

美味しい物を食べる。

 

 

 

 

これこそが究極の贅沢だと思う。

 

タイの奥様とランタンの明かりの下で

色んなことを話したり

笑ったりして時間は過ぎていく。

 

最初のうちは私が主導権を握りキャンプをしていたが、

今では奥様自らテントを設営したり、

レイアウトを考えたり、

調理をしたりと楽しんでいる様子が分かる。

 

 

春キャンプでは、

近くの山でわらびやこごみなどを採り

山菜狩りを楽しみながら調理して食べている。

 

正直、私がキャンプの楽しさを教えたのではなく

奥様が自分で楽しめるように工夫したのだと思う。

 

お互い、

束縛せずに自由にくつろげる空間を作り、

お腹が空けば自然に用意に取り掛かる。

 

 

好きな時に飲んで食べて寝てが、

我が家のスタイルである。

 

 

今では、奥様の方が何よりも

キャンプに行く事を楽しみにしている。

 


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