タイ料理の中でガイヤーンは有名である。
タイの東北部がガイヤーンの本元。
ガイは鶏、ヤーンはあぶり焼く、
独特のタレに絡めて炭火でじっくりと焼いている。
近づくと、独特の旨そうな臭いが食欲をそそる。
日本の焼き鳥屋のイメージだ。
サコンナコーンでも道路沿いの屋台で鶏一羽を、
縦半分に割り開いて一羽丸ごとマイピン(竹と針金で押さえる)で
炭火で焼いている光景をあちらこちらで見かける。
屋台により味は様々で焼き方も違う。
半分だけ焼いている店や鶏ももだけ焼いているところもある。
味付けは、ニンニクと白胡椒の実とパクチーの根を叩き潰し、
そこにシーユーカオ(白醤油)とオイスターソースと
ソープ―カオ(シーズニングソース)を混ぜ合わせ
旨味調味料で味を調えて鶏肉を漬けて置く。
最低でも3時間以上、
通常は一日タレに漬け込んで置くと味が全体に染渡り、
表面はパリッと、身はジューシーに焼きあがる。
タレ作りはオリジナルなので、
生姜やパームシュガーやホイシンソースや
レモングラスを入れる場合もある。
最近はクミンなどを使い黄色いガイヤーンも売られている。
一番の定番はカオニャオ(もち米)と一緒に食べるので、
何処の屋台でも、もち米がビニール袋に入って売られている。
ナムチム(付けダレ)に付けて食べるのもよいが、
そのままでも十分美味しい。
屋台では選んだ鶏を
その場で中華包丁で食べやすい大きさに切ってくれる。
切らないで持ち帰る場合はその旨を言えば、
竹と針金から鶏を外して袋に入れてくれる。
鶏半分の大きさ(2~3人分)と
もち米があればそれだけでお腹は満たされる。
何より安い、
もち米は10バーツ(35円)半分の鶏焼きは150バーツ(525円)
この値段で、大人二人には十分な量である。
そこにソムタム(青パパイヤサラダ)と
ビールがあれば、何も言う事はない。
癖になる旨さと香り、
臭いに釣られて思わず買ってしまう。
私がタイに滞在しているときの半分以上は
このガイヤーンにお世話になっている(笑)
日本でも、
私の奥様が作るガイヤーンはタイの屋台以上に旨い・・・・・
という事にしておこう。