イサーン料理の特徴は辛みが非常に強い事で知られる。
その辛みを生み出すのがプリック・キー・ヌーである。
プリックは唐辛子
キーは糞
ヌーはネズミ
直訳するとネズミの糞のような唐辛子である。
長さは2~3㎝でカロチンを含み、
またビタミンCも多く含まれる。
緑が極辛で、赤は普通に辛い。
見た目は小さいのだが、
唐辛子に含まれるカプサイシンの割合は想像以上である。
カプサイシンの割合を示すスコヴィル値は、
日本の鷹の爪で40.000~50.000SHU
プリック・キー・ヌーは50.000~100.000SHU
ちなみに有名なハバネロは200.000~450.000SHUである。
木立唐辛子の種類で沖縄の島唐辛子や、
タバスコの液料となるタバスコも同じ種類である。
タイ料理には必ず使われるプリック・キー・ヌー。
代表的な料理にトムヤムクンやグリーンカレーがある。
グリーンカレーの緑色は、
プリック・キー・ヌーの緑の色である。
プリック・キー・ヌーを輪切りにして、
ナンプラーに入れるとプリックナンプラー、
同じく酢に入れるとプリックナムソム。
タイで食事をするところには
必ずテーブルの上に置いてある。
麺料理(クイティアオ)にお好みで味付けをすると、
パンチが効いた自分のオリジナル麺が味わえる。
タイ米のチャーハンに少し振りかけると、
何とも味わい深い辛いチャーハンになり食が進む。
我が家でも欠かせない調味料で冷蔵庫に常備されている。
また、冷凍保存が効くので冷蔵庫の冷凍室には、
袋に入った大量のプリック・キー・ヌーが入っている(苦笑)