タイ人の奥様と仲良く暮らすために


 

 

結婚して12年・・・

我ながらよく続いているなぁと感心する (苦笑)

ただ、結婚当初は苦労の連続だった。

 

 

 

ピノキオ並みの鼻

 

私の奥様は、かなりわがままなところがある。
自称「お嬢様」だったらしい。

 

6人兄弟の5番目で父親に溺愛されていた。

 

 

 

話によると、
彼女が生まれてから父親の商売が

右肩あがりで成功したらしくかなり大事に育てられた。

 

 

家にはメイドがいて、
学校の送迎は自家用車、

食事や身の回りの世話や教育などの世話をする。

 

父親が商売が忙しいため、
めったに家に戻って来ない 、

ほとんどメイド任せだったらしい。

 

たまに家に帰ってくると、

たくさんのお土産を買ってきて彼女を喜ばせる。

 

家にいる間は甘え放題・・・と
小さい頃の思い出話を彼女から聞いていた。

 

なるほど、

 

わがままの根源は、

この頃の生い立ちにあるのかなと思う。

 

 

 

一緒に生活していく上で欠かせないのが、
食事や掃除 洗濯の家事である。

 

最初のころは手取り足取り教えたが、

「なんで私一人でやらなくちゃならないの?」と

文句がでる。

 

私の家族と一緒に生活している以上、

義理の母親になる事を説明しても、

「関係ないでしょ」と返ってくる。

 

食事にしても、
すべて私の母親まかせ、作る気は全く無し。

 

少しずつ、
「料理をおぼえて手伝いなさい」と言うと、

「日本料理わからないから無理」と返ってくる。

 

 

洗濯にしてもするのは私たちの分だけ、
家族の洗濯物とわざわざ分けて洗う。

 

これでは、

家族たちからクレーム来るのは当たり前、

そのことを彼女に注意すると「フン」
と聞く耳をもたない。

 

 

そして面白くない顔をしてふてくされる。

 

 

何度か注意をしながら、
しばらく私も我慢していたが、

一向に治る気配がないので日本の雷を落とした。

 

「ここは日本!日本で生活をしていく以上 

我が家のルールがある!いやなら 出ていけ!」

 

 

ピノキオの鼻にひびがはいったと思う。

 

 

日本教育

 

いままで誰も教えなかったから
しょうがない事だが、

ひとつひとつその場その時で
私が教えていかなければならない。

 

周りの人たちに対するあいさつや、

家周辺の買い物の場所や、

バスの乗り方 電車の乗り方

食事の用意のしかた、

 

家族みんながひとつ屋根の下で暮らすルールなど

数えたらきりがない。

 

 

私の奥様の場合、

その時に考える、なんとかなるとの思いが強い。

 

 

私たちふたりだけで生活しているのであれば
あまり問題はないのだが、

私の親や子供たちも同居しているので、

一緒に生活していく以上みんなと仲良くやってもらいたい。

 

 

そのためには、コミュニケーションをとったり

相手の気持ちを考えたり思いやったりと、

多少は気をつかうことも必要だと思う。

 

 

 

しかし、

そこには言葉の壁(それも仙台弁)があり、
意志疎通ができない。

 

それらを後からゼスチャーを交え、
片言タイ語、片言英語などを使いながら教えていく。

 

親や子供たちからは、

反応がないため無視されていると勘違いされ、

 

それが奥様のストレスになり、

家族たちのストレスと膨らんでいき、

家の中はしばらくストレスとの闘いだった。

 

 

私が「ただいま」と、
玄関をあけた瞬間に、

この空気がただよっているのは言うまでもない。

 

 

一人の恐怖

 

私の奥様は、ひとりで家から出られない。

怖いわからないの理由である。

 

そのため奥様の御用聞きが私になる。

 

家にひとりで部屋にいるのが不安らしい。

 

テレビを見ていても、

言葉があまり分からないため面白くない。

 

そして暇をもてあます。

 

すると私の携帯電話鳴る、

「今どこ 何時に帰る 今日何たべる」

 

じつにくだらない内容の電話に、

最初のころは丁寧に答えていたのだが

毎日おなじ電話がかかってくる。

 

 

私も仕事中大変なので、
奥様にスマホを与えラインの使い方を教え、

連絡はメールでとおねがいしたが、

ラインの使い方忘れたと電話がくる。

 

・・・困ったもんだ

 

 

 

現在

 

たくさんの問題を少しずつ解決しながら、
今日まで頑張ってきたとおもう。

 

やはり、相手を思いやる気持ちの大切さを
わかってもらうまでは時間がかかる。

 

私は日本の教育や習慣を学んできたが、

彼女はタイの文化や習慣が当たり前で、

いきなり日本の考え方に変えようとする方が無理がある。

 

いまでは、だいぶ日本人?らしくなって

言葉の壁も低くなり逆に自分が教えられることがある。

 

 

一緒に温泉いったり

旅行に行ったり

キャンプに行ったり

私に合わせてくれるので楽である。

 

 

長続きのコツは、

お互い思いやることだと思う。

日本人だからとか、

タイ人だからではなく、
お互いの良いところを尊重し合いながら

 

一つの問題を二人で一緒に考えていく事で、

安心感や信頼感が生まれて

二人の距離も縮まるように感じる。

 

 

何よりも、
いっしょにいて疲れない事が重要である。

 

ときには友達

ときには恋人

ときには奥様と・・・

 

 

これからも大事にしてゆかねば!


コメント1件

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 

ページの先頭へ