バンコクから北東へ740㎞。
ナコーンパノムの市街地から
約50㎞のタートパノムの小さい街に、
イサーン(東北地方)最大の仏教の聖地
ワット・プラタート・パノムがそびえ立つ。
正式名は、
ワット・プラタート・パノム・ウォラマハーウィハーン
高さ約54mの巨大な仏塔。
純白と金色が輝く
エレガントな印象の強い美しい寺院でもある。
紀元前535年頃に、
クメール遺跡と同じ建築様式で建てられている。
ここには、
仏陀の胸骨が収められている仏舎利がある。
日曜日の守護仏塔でもあり、
干支の申年の守護寺院でもある。
寺院の周辺には多くの屋台が立ち並び
平日でも賑わいを見せている。
特に1月27日から2月4日の9日間、
ガンダーというお祭りが開かれタイ国内はもちろん、
隣のラオスからも参拝者が多勢訪れ
朝から晩まで大変混みあっている。
仏塔の周囲を歩いて参拝する習わしがあり、
参拝者はお参りセットを持って、
タイルで敷き詰められた通路を
時計回りに3周しなければならない。
各正面(4カ所)では、立ち止まってお祈りをする。
1周ゆっくり歩いても2~3分でまわることができる。
最後に、仏塔脇にある参拝場所で
花を添えて線香に火をつけてお祈りする。
私が訪れたのは、
夕暮れ時で屋台も店じまいの最中で人もまばらだった。
来たからにはお祈りをしようと、
お参りセットを買い仏塔の周囲は歩かず
参拝場所にてお祈りした。
仏塔の前には黄金の仏像が立ち並び、
その近くには巨大な仏陀の頭部の石像がある。
周りには十二支の石像も置いてある。
私の干支は亥だが、タイでは豚になっていた(小笑)
そして、なんと三猿がいるではないか(笑)
日光東照宮のパクリ?
かと思ったが、
起源は古く、古代エジプトやアンコールワットにも見られ、
シルクロードを伝い中国を経由して日本に伝わった説がある。
寺院でのお参りも終わり、
近くの屋台で籠の鳥を250バーツ(875円)で買った。
そして、籠の中から鳥1羽を逃がしてやる。
実は、タンブンと言われる仏教の教えである。
生き物を逃がしてやる事で徳を積むことになる。
はたして徳は積まれたのだろうか・・・・?
毎年10月には、
ラム・プー・タイ(舞部奉納祭)が催される。
今度は、早い時間にゆっくり来て観てみたい。
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